プログラム

Sept. 17-19 2025
9月17-19日

このプログラム速報版は8月21日暫定版です.座長は掲載していません.
投稿原稿PDFは9/10(火)16:00公開予定のWeb予稿集に掲載されます.
(原稿投稿時にプログラム速報版へのサムネと発表要旨の公開不可を選択された方はWeb予稿集にのみ掲載されます)
(Web予稿集公開時に, プログラム速報版をWeb予稿集に差し替えます)

IVRC
IVRC

IVRC-01
いざテッペンへ!~巨人との対話を目指して~
〇早稲田 正隆(国立大学法人電気通信大学)
    本企画は,皮膚が摘ままれる感覚に着目した新しい触覚提示手法の提案を目的とする.体験者は HMD を装着し,巨人の足を小人として登る仮想体験を行う中で,自身の足に装着された触覚提示装置により摘ままれる感覚を得る.摩擦による接線方向の力提示を用いることで,従来困難であった摘まみ感をリアルに再現・実現する.さらに,風提示装置によって没入感を高める.本体験は,提示者と受容者の両方を体験者自身が同時に担う構造となっており,触覚体験の新たな可能性を提示するものである.
    IVRC-02
    むぎゅミレータ!
    〇土屋 彩音(青山学院大学)
      本企画は,「ものを握りつぶす」行為に着目し,仮想空間内で「握りつぶす」行為を再現できるシステムを提案する.弁で空気の流れを制御したバルーンとチューブ機構、ペルチェ素子を組み合せ,手に物体が潰れる「圧壊感」と液体が指を伝って流れる「流動感」及びその時の温冷覚を多層的に提示する.本企画で提案する「握りつぶし」を再現するインタラクションは,教育やリハビリの支援手法としても活用していくことが期待できる.
      IVRC-03
      芽生え、私と揺れるもの
      〇小谷 新太(東京大学、UT-virtual)、山広 健司(東京大学、UT-virtual)、若井 齊(横浜国立大学、UT-virtual)
        本企画は、電気刺激により自身の手から未知の生命が芽生える感覚を創出する、内発的かつ感覚的な触覚体験の提案である。皮膚表面でなく内部に直接作用する電気刺激の特性を活かし、従来の物理的インタラクションや振動提示とは異なる、より深層的で没入的な身体感覚の設計を試みる。
        IVRC-04
        引け!バーチャル地引網
        〇佐藤 光流(湘南工科大学 大学院)、久保田 竜之介(湘南工科大学)、小泉 玄(湘南工科大学)
          本研究では,日本の伝統漁法「地引網(じびきあみ)」 をバーチャル海岸で体験できる多感覚 VRシステムを提案する.サーボモータを組み込んだ張力提示型コントローラが縄の重みや波による負荷変化を再現し,ヘッドマウントディスプレイ(HMD)映像・波音・足裏触覚と統合することで没入感を向上させた.縄移動量は各速度誤差から推定し, Unity 上の綱アニメーションとリアルタイム同期する.
          IVRC-05
          豆|頁:なんかきられてももどるやつ
          〇菊池 勇吾(東北大学)、金井 美桜(東北大学)、佐々木 涼(東北大学)、村上 聡(東北大学)、伊藤 勝徳(東北大学)、尾形 優斗(東北大学)、柴藤 りん(東北大学)、佐藤 生琉(東北大学)、西山 喜尋(東北大学)
            本企画では,現実では不可能な「頭が縦に真っ二つに分かれる感覚」を視覚・触覚・聴覚の提示により安全かつ没入的に再現する.加えて,通常は恐怖を伴う切断体験に対し,自身が手を使って身体を簡単に再生する体験も組み込み,「楽しさ」などのポジティブな印象を与える.VRの特性を活かし,切断と再生という現実を超えた一連の身体体験を創出することで,VRにおける身体性表現の新たな可能性を切り拓くことが期待できる.
            IVRC-06
            ~なんでも食感生成~VRレストラン「Yummyverse(ヤミバース)」
            〇磯本 惣太郎(東京農工大学)
              食事はQOLに不可欠だが,近年食に関する課題が増加している.解決策の一つとしてVRを用いた食体験向上が注目されているが従来の技術では食品ごとのデータ収集に限界があり,特定の食品に限定される問題があった.本稿では,生成AIが任意の食品の視覚・聴覚・触覚データを生成,データ制約を克服した汎用的な仮想食体験システムを構築し,食事困難者のQOL改善や空想の食品を含む多様な食体験の実現といった貢献を目指す.
              IVRC-07
              その目を離した瞬間に ― 体験型心理現象VR:視界の落とし穴 ―
              〇高田 澪(多摩大学)、福島 花音(多摩大学)、大岡 千咲(多摩大学)、栁澤 孝彰(多摩大学)
                Change Blindnessという心理現象を利用した恐怖感の提示を目的とする。辺りを見渡すたびに視界の外で世界が変化していくが、Change Blindnessによって、体験者はそれに全く気付かない。最終的には元いた世界とは全く違った世界となっていく。従来の急激な動きや大きな音を利用した恐怖体験とは異なり、いつの間にか世界が変容していることに気づくことで、体験者は強い恐怖感を味わうだろう。
                IVRC-08
                幻氣放~Phantom Force~その手に幻氣が宿る
                〇田中 克尚(関西学院大学大学院)、松本 大杜(関西学院大学大学院)、長谷 柾彦(関西学院大学大学院)、長尾 祐斗(関西学院大学大学院)、小田 裕介(関西学院大学大学院)、森本 旭陽(関西学院大学大学院)
                  我々は触錯覚実験の中でファントムセンセーションの新たな性質を見出した.刺激像が手にまとわりつくような感覚であることから形状幻影感覚としている.形状幻影感覚が体験者に与える感覚はアニメや漫画世界の「気」に近い.予備実験を通して振動強度の増加によって体験者に「気」を大きくする感覚を提示可能であることが確認できたため,「気」を溜めて大きくし放出するコンテンツを作成する.
                  IVRC-09
                  猿鬼ごっこ
                  〇吉田 大航(立教池袋高等学校)、久保 壮太郎(立教池袋高等学校)、井戸田 晃介(立教池袋高等学校)
                    Saru-Oni Chase is an interactive VR game that departs from traditional VR experiences. Players physically explore their environment while escaping monsters inspired by the Saru-Oni legend. This project promotes cultural understanding and offers rehabilitation potential, combining entertainment with health benefits
                    IVRC-10
                    泥酔運転シミュレータ ~酔った自分、思ったより、運転できない~
                    〇飯島 健也(東京理科大学 ロボットクリエーターズ)、加納 久嗣(東京理科大学 電気工学研究会)、庄子 聖人(東京理科大学 電気工学研究会)、川部 凌太郎(東京理科大学 ロボットクリエーターズ、東京理科大学 電気工学研究会)、児玉 涼馬(東京理科大学 ロボットクリエーターズ、東京理科大学 電気工学研究会)、河野 博望(東京理科大学 電気工学研究会)
                      飲酒運転による事故は依然多く、特に若年層では他の年代に比べて事故率が高いことが指摘されている。この背景には、運転経験の浅さや判断力・抑制力の未熟さに加え、「少しくらいなら大丈夫だろう」という過信があると考えられる。本企画では、VR映像とハンドル/ペダル操作の遅延、3自由度の駆動式“ふらつき提示シート”を組み合わせ、酔った状態での運転の危険性を視覚と体感の両面から再現した。自信と現実のギャップを可視化し、内発的な抑止力を育む体験型教育装置を提案する。
                      IVRC-11
                      「髪よ!あれを砕けっ!」
                      〇田遠 景躍(青山学院大学)、熱田 悠馬(青山学院大学)、黒巣 花梨(青山学院大学)
                        本企画は、アニメ作品に見られるような「髪の毛を自在に操る」という非現実的な感覚をVR空間で実現することを目指す。HMDによる髪の動きの視覚提示と、独自開発のヘルメット型デバイスによる頭皮への力覚フィードバックを同期させる。これにより、髪の毛の重さや、髪で対象物を破壊する際の衝撃などを擬似的に再現し、髪型に左右されず、髪を伸ばした経験がない人でも髪を操るという未知の感覚を体験できる。
                        IVRC-12
                        MirroringWay
                        〇五十嵐 ニコ(慶應義塾大学)、藤井 美来(慶應義塾大学)
                          本研究では、現実空間とVR空間を連続的に接続する体験設計の一手法として、「鏡」に着目する。特に鏡を向かい合わせに配置することで鏡や周囲の風景が無限に続き通路のように知覚できる「合わせ鏡」の視覚効果に着目した。本研究では、この合わせ鏡構造をVR内で再現し、現実のパススルー映像と連動させることで、現実空間とVR空間の連続性の増幅、及びVR空間へのより高い没入感を提供できる新たなVR体験の提案を行う。
                          IVRC-13
                          操髪
                          〇長谷 柾彦(関西学院大学)、田中 克尚(関西学院大学)、松本 大杜(関西学院大学)、長尾 祐斗(関西学院大学)、小田 裕介(関西学院大学)、森本 旭陽(関西学院大学)
                            本企画では,映画『レミーのおいしいレストラン』に登場するネズミのように,巨人の髪の毛を引いたりねじったりして,その身体を操作する体験を提供する.独自設計の髪の毛を模したロープ型インタフェースを用い,引く・傾ける・ねじるといった直感的な操作で巨人を制御する.さらに,足元スクリーンによる視覚提示と床振動によるフィードバックを組み合わせることで,高所から見下ろす感覚や動作の連動による没入感を実現する.
                            IVRC-14
                            無限人間塔
                            〇安達 紀考(電気通信大学)、大塚 敦子(電気通信大学)、兵頭 伸(電気通信大学)、譚 雨祺(電気通信大学)、高橋 うるる(電気通信大学)、杉本 隆平(電気通信大学)、奥田 和歌(電気通信大学)
                              本企画は, 近年実施されることの少なくなった組体操をVR空間でリアルに体験でき, 時間を超えた身体的なコミュニケーションの体験を提示することに主眼を置いている. 過去の自分と協力し, 塔を完成させる. 普段は時間の経過とともに今の自分の一部になってしまう過去の自分と接触をすることができる. この体験により現在の自分が未来にいかに影響するのかを短時間の間で感じることができる.
                              IVRC-15
                              Swarm Touch
                              〇市瀬 友基(東京都立多摩科学技術高等学校)、平野 稔樹(東京都立多摩科学技術高等学校)、吉田 琉伽(東京都立多摩科学技術高等学校)
                                私は「群」になりたい.群は単なる個体の集まりではない.アリのように,鳥にように,それらはまるで一つの生命体のように振る舞う.私はそんな群を,群ロボットを用いて”自分の身体”として獲得してみたいと考えた.「Swarm Touch」では接触検出モジュールを搭載した群ロボットをHMDと触覚提示装置を通して操作し「身体が群となる」没入的な擬似体験の実現を目指す.身体部位を群として分散し,広がり,外界と直接触れることにより「群としての触覚」を提示することが目的である .
                                IVRC-16
                                双子のサンタクロース
                                〇山田 晄生(工学院大学VRプロジェクト)、小濵 誠樹(工学院大学VRプロジェクト)、北川 大智(工学院大学VRプロジェクト)、竹島 光一(工学院大学VRプロジェクト)
                                  サンタクロースとは、たった一晩で世界中の子供たちにプレゼントを配る1人の老人である。そんな彼の移動速度を現実的に考えると、光に近い速度で移動している可能性があり、その場合には特殊相対性理論に基づく「時間の遅れ」が発生していると考えられる。本企画ではその「時間の遅れ」を仮想空間上で2人のプレイヤー間に再現し、現代技術では体験不可能な相対論的現象を疑似的に体感できる貴重な機会を提供する。
                                  IVRC-17
                                  そこの君〜!一生のお願いなんだけど今から皆の前でこれ演奏してくんない!?(圧)
                                  髙宮 駿(関西学院大学)、〇坂本 峻平(関西学院大学)、瀬川 湧斗(関西学院大学)、早水 元気(関西学院大学)
                                    本企画は,唇の形状や呼気の強弱をリアルタイムにセンシングするマウスピース型デバイスを開発し,その情報を活用してトロンボーン演奏のVR体験システムを構築するものである.唇の振動や呼気圧,スライドの位置や動きといった演奏に必要な身体感覚を可視化,可聴化し,音響・視覚情報として即時にフィードバックすることで,未経験者でも直感的に演奏感覚を獲得できる,没入型のインタラクティブエンタメコンテンツを目指す.
                                    IVRC-18
                                    影契-影とつながり 影術師になろう
                                    〇宣 辰(慶應義塾大学)、余 曉沁(慶應義塾大学)、中村 玲香(慶應義塾大学)、小泉 恵未(慶應義塾大学)、鈴木 蓮(慶應義塾大学)、井上 慧汰朗(慶應義塾大学)、生出 ひより(慶應義塾大学)
                                      本企画では、ジェスチャー認識と牽引・温感・振動といった複数の体感フィードバック手段を組み合わせることで、体験者が影を操作しながら、その動きや反作用力を直接感じ取れるようにし、「影との共感」を中核とした新たな体験を構築する。従来の手影VRにおける一方向的な操作モデルを打破し、影を「身体の延長」として再定義することである。
                                      IVRC-19
                                      Playable Human
                                      〇中田 健斗(大阪大学)
                                      IVRC-20
                                      満員電車ブレイカー
                                      〇角折 岳(大阪大学)
                                        本企画では、満員電車の中で、周囲の乗客を吹き飛ばすという爽快な体験を提供する。満員電車は、VR映像に加えて、振動や圧迫、においなどの多感覚演出によりリアルに再現される。<#%BR%#>この過酷な環境の中で、体験者は力を込めることでエネルギーを蓄積し、解放することができる。放出されたエネルギーは周囲の乗客を吹き飛ばし、ストレスから解放される爽快感を与える。