Wednesday, 13 September
9月13日(水)
口頭発表 09:10 - 09:50 HMD・プロジェクタ
座長:清川 清(奈良先端科学技術大学院大学)
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複数のProCamユニットを用いた室内広域投影システムにおける自動校正の検討
〇羽田 理恵(電気通信大学)、橋本 直己(電気通信大学) - 広域な空間への映像演出に用いられるマルチプロジェクション技術は,投影空間の計測や投影面による投影映像の歪み補正を行う必要がある.これらのマルチプロジェクションを実現するための校正作業には,時間と労力を要する.そこで本研究では,形状が未知な室内空間において,プロジェクタとカメラを校正済みの一体化したProCamユニットとして使用するマルチプロジェクションの自動構築手法について検討する.
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運動感覚提示システムのためのLEDを用いた水中表現に関する検討
〇中山 雄介(公立千歳科学技術大学)、青木 広宙(公立千歳科学技術大学) - われわれは,プロジェクターによるCGを使わずに,部屋全体に映像の投影を行う仮想空間表現について検討を行っている.当該空間において身体感覚提示を行うことを目的として,水中を模擬した陰影をLEDにより部屋全体に投影することで水中にいるような臨場感を与えるシステムを開発した.本研究では,水中動画を用いて水中での光の揺らめきを解析しLEDの制御に反映させることで,水中のリアルな表現ができるかについて検討した.
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アイトラッキングによるアイボックス追従を備えたマクスウェル視ディスプレイ
〇野倉 大輝(岐阜大学)、吉川 柊太(岐阜大学)、大橋 聖也(岐阜大学)、木島 竜吾(岐阜大学) - マクスウェル光学系を用いたディスプレイのアイボックスが点であり、少し顔を動かすだけで見えなくなってしまう。光源を移動させることで、瞳が動いてもアイボックス点が常に瞳内に入っているシステムを構築した。
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HMDユーザの視線を誘導するための解像度制御の基礎検討
〇沈 有方(東京大学)、ハウタサーリ アリ(東京大学)、苗村 健(東京大学) - HMDを用いた体験コンテンツにおいて,画面上にユーザが関心を持つ領域が複数ある場合,コンテンツの制作者が見てほしい領域をユーザが見るとは限らない.HMD ユーザの視線を誘導する様々な手法が提案されてきたが,ユーザは明らかな視線誘導を好まない.そこで,本研究はユーザに気づかれにくい解像度制御を用いた視線誘導に着目し,HMDにおける解像度制御を用いた視線誘導の効果を明らかにした.
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観測視点・対象運動・投影解像度に応じて計算負荷を削減するパストレーシング型ダイナミックプロジェクションマッピング
〇羽山 大智(東京工業大学)、宮本 駿一(東京工業大学)、渡辺 義浩(東京工業大学) - 高速プロジェクタとパストレーシングを組み合わせることで,ダイナミックプロジェクションマッピングにおいて写実的表現が可能である.本稿では,約1 msの短時間描画でもパストレーシングのノイズを低減するために,知覚品質が劣化しない条件下で計算負荷を削減し,知覚上重要な領域に計算リソースを割く手法を提案する.具体的には,観測視点・対象運動・投影解像度に応じて,局所的に低解像度で計算を行い,負荷を削減する.
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影抑制と焦点ぼけ補償とを動的に調整可能な大開口同軸二重投影システム
〇楠山 弘基(大阪大学)、影山 雄太(大阪大学)、岩井 大輔(大阪大学)、佐藤 宏介(大阪大学) - プロジェクションマッピングにおいて影が発生すると,投影している色や文字が不可視となり,ユーザの没入感が低下する.本研究ではフレネルレンズを用いて大開口投影を実現し,遮蔽物による影を抑制する.しかし大開口投影ではレンズ収差の影響が大きくなり,投影結果の高周波成分が大きく減衰する.そこで同一光軸上に配置した一般的な開口のレンズを持つプロジェクタから重畳投影することで,減衰した高周波成分を補償する.
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同軸光学系を用いた可視映像と紫外線パターンの重畳による高コントラスト映像投影の基礎検討
〇土佐 凜斗(筑波大学)、平木 剛史(筑波大学、クラスター メタバース研究所) - 紫外光を投影するプロジェクタはフォトクロミック素材と組み合わせた発色型情報提示をはじめ様々な用途で用いられているが、紫外線パターンと可視映像の双方を投影する際には別々のプロジェクタとそれらの位置合わせが必要であった。<#%BR%#>本稿では投影する可視映像に重畳する形で紫外線パターンを投影することができる高速プロジェクタを開発し、投影映像と投影対象の発色パターンの重ね合わせで映像の高コントラスト化を行う。
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室内広域投影システムにおけるロバストな空間コード化の検討
〇園部 瑞基(電気通信大学)、橋本 直己(電気通信大学) - 空間コード化法は高速で正確かつ簡便であるが,光の反射の影響を受けるという欠点がある.室内で広域投影を行う場合,壁や床による間接反射光や鏡面反射光が計測精度を低下させてしまう.そのため,反射を低減するために,投影領域を制限したり,反射しない素材で覆ったりする必要がある.そこで本研究はコード計測において,偏光板を用いて撮影を行うことで反射光を低減させ,コード計測の精度を向上させる手法について検討する.
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ドアを介して空間の接続を行うプロジェクションマッピングの検討
〇稲田 優輝(電気通信大学)、橋本 直己(電気通信大学) - 遠隔コミュニケーション技術の発展により,遠隔地間での対話が可能になった.臨場感の向上を目指し,遠隔地を空間ごと表示するシステムも開発されている.一方で,空間の接続前後の映像切り替えがユーザに提示されると,臨場感に悪影響を及ぼしてしまう.本研究では,ドアを介して遠隔地間を接続する表現を行うプロジェクションマッピングを提案し,ドアの開閉による自然な映像切り替えで臨場感の向上,及び娯楽性の向上を目指す.
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頭部中心座標系での視野偏心度と空間周波数特性の関係 ―理想的なHMDの仕様のための研究
〇原澤 賢充(日本放送協会)、宮下 山斗(日本放送協会)、小峯 一晃(日本放送協会) - 理想的なHMDは人間の視覚系が弁別可能なものをすべて表示できる性能をもつものと定義したときのHMDが備えるべき画素密度について検討した。網膜中心座標系での偏心度と空間周波数特性の関係についてはこれまでよく調べられてきたが,HMDは頭部に固定されそのなかでユーザは眼球を自由に動かせるため,頭部中心座標系での視野偏心度と空間周波数特性特性の関係について調べた。
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五つのプロジェクタカメラ系を用いた対象物体の全周囲に対する見かけの操作
〇山本 奨騎(和歌山大学)、天野 敏之(和歌山大学) - 空間型拡張現実感の手法の一つとして,光学的に物体の色彩や質感を変化させる,見かけの操作が提案されている.見かけの操作は,プロジェクタとカメラで構成されたフィードバック系を用いた光投影により物体の見かけを操作する技術であり,先行研究では,二つのプロジェクタカメラ系とミラー反射を組み合わせた,全周囲の見かけの操作も提案されている.本研究では,この手法を発展さ,5対のプロジェクタカメラ系を用いた直接投影による全周囲の見かけの操作を提案する.
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Development of a Waterproof Virtual Reality Head-Mounted Display: An Iterative Design Approach
〇大坪 寛武(奈良先端科学技術大学院大学)、シルム ヨハネス(奈良先端科学技術大学院大学)、バクマン ダニエル(ボン・ライン・ジーク応用科学大学)、マルクワールト アレクサンダー(ボン・ライン・ジーク応用科学大学)、ドラック フェリクス(奈良先端科学技術大学院大学)、ペルスキアエルナンデス モニカ(奈良先端科学技術大学院大学)、内山 英昭(奈良先端科学技術大学院大学)、クライフ エルンスト(ボン・ライン・ジーク応用科学大学)、清川 清(奈良先端科学技術大学院大学) - This research presents a waterproof virtual reality headset for underwater use that aims to evoke emotional responses in virtual environments. We describe the iterative development of a low-cost prototype that helps to understand the design complexity for underwater HMD requirements.