Web要旨

Monday, 12 September
9月12日(月)
 

口頭発表 17:00-18:20 力覚・体性感覚4

座長:嵯峨 智(熊本大学)

1F5-1
振動強度を変化させた機能的振動刺激による膝関節固有感覚への影響
〇遠藤 圭悟(筑波大学、筑波大学)、鈴木 健嗣(筑波大学、筑波大学)
固有感覚の機能低下は感覚フィードバックを減少させ運動機能に制限を生じる。固有受容器には応答周波数の定常振動刺激を加えることで筋の伸長方向への運動錯覚を引き起こし、関節位置覚やバランス機能が向上することが知られている。本研究では、膝関節角度に基づき振動強度を変化させる機能的振動刺激の効果を検討する。結果として、数名の実験参加者において膝関節位置覚の向上を確認した。
1F5-2
液相-気相転移アクチュエータアレイの加熱による力覚ディスプレイの基礎検討
〇山浦 一輝(筑波大学)、平木 剛史(筑波大学)
本研究の目的は、熱制御を用いて投影対象となる物体の変形を制御することによる、柔軟かつ大面積な力覚ディスプレイの実現である。具体的には、低沸点液体の加熱による気化膨張を利用して力覚提示が可能なディスプレイ装置を開発する。また、開発した力覚ディスプレイを高感圧タッチパッドに密着させ、その圧力分布を計測することで提示できる力覚の解像度を評価する。
1F5-3
空気噴出を用いた白状型力覚提示装置による誘導検証
〇大島 煕恭(中央大学 理工学研究科 精密工学専攻 中村研究室)、澤橋 龍之介(中央大学 理工学研究科 精密工学専攻 中村研究室)、奥井 学(中央大学 理工学研究科 精密工学専攻 中村研究室)、西濱 理英(中央大学 理工学研究科 精密工学専攻 中村研究室)、中村 太郎(中央大学 理工学研究科 精密工学専攻 中村研究室)
視覚障害者に対して,外部からの誘導による負担軽減が期待されている.本研究では,空気噴出を用いた白杖型力覚提示装置による誘導を提案する.装置は4方向への空気噴出ノズルを備えており,ノズルからの空気噴出により力覚を提示できる.本発表では提案装置による誘導の実現可能性を検証するために,視界を遮断した被験者の誘導実験を実施し,その結果を報告する.
1F5-4
多様な物理特性を提示するトルクフィードバックVRコントローラ:第2報
〇橋本 健(東京大学)、吉田 成朗(東京大学、OMRON SINIC X)、鳴海 拓志(東京大学)
人は把持している物体を能動的に振ることで,力覚を通じてその物理的特性を知覚可能である.本研究ではヒトの振り運動に対し,把持している装置から力を出力することで物体の慣性や粘性といった物理的な特性の知覚を変化させることを試みる.ジャイロモーメントを利用したモーメント提示装置を開発し,角加速度や角速度に比例したトルクが出力できるかを検証した.
1F5-5
プリンタブル静電触覚ディスプレイにおける印加電圧周波数と手掌部の知覚強度の関係
〇芝 夏穂(筑波大学)、堀金 真一((株)川口電機製作所)、橋本 悠希(筑波大学)
我々は静電触覚技術と紙エレクトロニクス技術を組み合わせたプリンタブルな静電触覚ディスプレイを開発した。本ディスプレイは紙面に電極を印刷することで作製するため、低コストかつ大型化が容易な特長を持つ。本研究では、このディスプレイにおいて手掌部でなぞり動作を行った際の、印可電圧の周波数と知覚強度の関係を検証した。結果、指腹部で行われた先行研究と同様の100Hz付近で知覚強度が最大となる傾向が得られた。