Web要旨

Wednesday, 14 September
9月14日(水)
 

口頭発表 15:30-16:50 嗅覚・味覚1

座長:小池 崇文(法政大学)

3E4-1
VR空間での香りの弁別感創出のための選択的注意の設計
〇伊藤 孝紘(東京大学)、胡 献引(東京大学)、伴 祐樹(東京大学)、割澤 伸一(東京大学)
VR空間において複数の香りを提示する場合,人間は香りをまとめて認識するため弁別が難しい.これまでの研究で,視線に基づく選択的注意によりVR空間で自身から等距離にある複数香りの弁別感が向上することが明らかになっている.本研究では香り源が自身から異なる距離に配置された状況に対応するため,視線及び距離に基づいた選択的注意によって香り強度を変更する手法を開発し,評価実験を通じてその有効性を確かめた.
3E4-2
20成分調合嗅覚ディスプレイの特性最適化
〇林 寛人(東京工業大学)、中本 高道(東京工業大学)
嗅覚ディスプレイとは人に匂いを提示する装置である。本研究では、香料を調合することで匂い提示を行い、従来の製品と比較して様々な匂い提示が可能な機器を開発した。香料は電気浸透流ポンプから液滴射出電磁弁に供給され、電磁弁より吐出した多成分の要素臭をSAWデバイスにより霧化することで匂い提示を行う。電気浸透流ポンプと電磁弁のパラメータを最適化して安定性を向上させ、調合比のダイナミックレンジの向上を図った。
3E4-3
鼻腔外からの電気刺激による擬似的な匂い方向提示に関する基礎的検討
〇松井 彩里(東京大学)、青山 一真(東京大学)、葛岡 英明(東京大学)、鳴海 拓志(東京大学)
嗅覚ディスプレイの中でも匂いの方向提示に着目した研究は少ない.匂い源の左右方向を識別するためには鼻腔内の三叉神経枝への刺激分布が有効である.本研究では,鼻梁と頸部背面の電極への電気刺激が三叉神経刺激のような鼻腔内化学感覚を惹起することを利用し,匂い提示と同時に電気刺激を行うことによる擬似的な匂い方向提示を試みた.実験の結果,より効果的な条件の精査は求められるものの,匂い方向提示の可能性が示唆された.
3E4-4
顎部電気刺激による辛味の増強効果
〇大野 雅貴(東京大学学際情報学府)、青山 一真(東京大学先端科学技術研究センター)、雨宮 智浩(東京大学大学院情報理工学系研究科)、葛岡 英明(東京大学大学院情報理工学系研究科)、鳴海 拓志(東京大学大学院情報理工学系研究科)
辛味の摂取は減塩や脂肪吸収抑制などの健康支援が期待できる一方,過剰摂取すると健康被害を引き起こすため,トレードオフの関係にある.この問題を解消するため,舌部の神経線維を電気刺激してバーチャルに辛味を増強する手法が提案されているが,舌表面に電極を設置するため咀嚼を前提とする実際の飲食の場面では利用が困難である.本研究では,顎部と後頚部に装着した電極から舌部の神経線維を電気刺激して,口腔外から辛味を増強する手法を提案し,辛味の増強効果を評価した.顎部電気刺激時の辛味の知覚強度を評価する実験を実施したところ,2.5 mAの顎部電気刺激では統計的に有意な辛味の増強効果は確認されなかった.
3E4-5
飲料飲用の過程に応じた糖度制御による味知覚変化
〇日塔 諒太(東京大学)、伴 祐樹(東京大学)、福井 類(東京大学)、割澤 伸一(東京大学)
連続して同じ味を知覚するとき順応と馴化に伴い知覚する味の強さが減衰することが知られている.しかし,食品の摂取過程に応じて感覚刺激を変動させたときにどのように知覚が変動するかは明らかではない.本研究では,甘味飲料を連続して飲むときに糖度を下降または上昇させ,摂取過程ごとの知覚を評価させた.その結果,いずれの場合でも摂取過程の途中で一定の糖度提示に比べ甘味が強化されるタイミングがあることが判明した.