Web要旨

Tuesday, 13 September
9月13日(火)
 

口頭発表 11:00-12:20 心理1

座長:森田 磨里絵(立命館大学)

2C2-1
虚偽心拍提示による不安感増大システム
〇坂口 正道(名古屋工業大学)、磯村 聡史(名古屋工業大学)
VRエクスポージャーは,その映像刺激による不安感提示が足りず,十分な治療効果が得られない可能性がある.虚偽の心拍情報とその変化の原因の帰属先を与えることにより,情動の誘起が可能であることが示されている.本稿では,不安感をあおるVR映像に加え,虚偽心拍情報を提示することで不安感を増大させるシステムを提案する.実験の結果,心拍情報をフィードバックすることでVR映像に対する不安感が増大することが示唆された.
2C2-2
実環境とバーチャル環境間でのアバタを用いた接客体験の違いに関する探索的調査
〇畑田 裕二(東京大学)、武内 一晃(株式会社オリィ研究所)、加藤 寛聡(株式会社オリィ研究所)、山崎 洋一(神奈川工科大学)、鳴海 拓志(東京大学)
サービス産業では、バーチャル環境におけるバーチャルアバタのみならず、実環境におけるロボットアバタの活用も進んでいる。本研究では、ロボットアバタとバーチャルアバタの体験の質を比較するために、「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」にてロボットアバタを通じた遠隔就労に従事しているユーザ11名を対象として、可能な限り実環境を模倣したバーチャル環境において接客実験を実施し、インタビュー調査を行った。
2C2-3
ソーシャルVRにおける交友関係の性質と形成プロセスに関する予備的調査
〇秀 未智(東京大学)、畑田 裕二(東京大学)、葛岡 英明(東京大学)、鳴海 拓志(東京大学)
身体や環境の編集が容易なソーシャルVRでは、実社会とは異なる文化や規範が生まれている。特に、実社会における自己が部分的に匿名化されたユーザ間の交友関係は、特性と形成プロセスが実社会とは異なると考えられる。本研究では、VRChatユーザへのインタビュー調査を通じて、ソーシャルVRユーザ同士が初対面から友人へと変化していくプロセスと、友人間で行われている活動について検討し、実社会との比較を行う。
2C2-4
VRパースペクティブテイキングを用いて集団の相互理解を促進するワークショップの提案
〇工藤 龍(東京大学)、畑田 裕二(東京大学)、江間 有沙(東京大学)、中条 薫(東京大学)、鳴海 拓志(東京大学)
他者視点の理解不足が原因で生じる問題の解決方法として,集団間接触が存在する.集団間接触にはいくつかの条件があり,有効な状況は限られている.本研究では,集団間接触をより広く適用するため,VRパースペクティブテイキング(VRPT)を用いることを提案した.ワーキングペアレントを取り巻く課題をテーマとしたワークショップへVRPTを取り入れ,VRPTがワークショップへ与える影響を探索した.
2C2-5
ソーシャルVR空間参加時における被受容感に関する調査
〇方 詩涛(東京大学)、矢谷 浩司(東京大学)
ソーシャルVR空間でのユーザの被受容感は,新しく参加するユーザにとってはその空間の印象を決める重要なものである.この被受容感がどのようなユーザの振る舞いに依存するかが明らかになれば,被受容感の醸成度合いを定量的に示したり,被受容感を高める提案をコミュニティに提供したりできる.本稿では,相手を見る,相手に手をふるなどの振る舞いが,ユーザの被受容感にどう関係するかを比較検討する実験の結果を報告する.