Web要旨

Wednesday, 14 September
9月14日(水)
 

口頭発表 15:30-16:50 教育・訓練6

座長:中茂 睦裕(湘南工科大学)

3F4-1
社会科見学の代替としてのVR活用事例 ~鬼怒川小学校における 鬼怒川上流ダム連携施設VR見学より~
〇對馬 広大(株式会社荏原製作所 戦略技術研究部 xR技術推進PJT)
新型コロナウイルスの流行により,学校教育における様々な取り組みが中止となっており,社会科見学もその影響を受けている.本事例は鬼怒川小学校における,鬼怒川上流ダム連携施設のVR見学会を紹介し,学校教育におけるVR活用の検討に資することを目的とする.
3F4-2
特別支援学校の生徒を対象とした筆記感覚共有システムの検討
〇柴﨑 美奈(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)、田中 沙紀子(日本科学未来館)、栁堀 拓也(東京都立墨東特別支援学校)、南澤 孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
文字を書くことは運動感覚,認知的や感覚的な複雑な相互作用を必要とする.故に,認知や身体的課題のある特別支援学校の生徒において書字は一つの課題である.そこで,振動触覚技術を利用し,文字を書くときの筆記感覚を共有することで,書字活動の身体性を生徒に直接伝え,生徒の書字行動を引き出す書字サポートシステムを提案する.
3F4-3
バーチャル空間を用いた電気回路体験学習コンテンツの試作とその検証
〇中村 月威(大阪工業大学)、中泉 文孝(大阪工業大学)
電気回路などの抽象的概念が中心となる学習にとって,電圧や電流などの物理的な状態を肉眼で捉え,肌で感じることは難しく学習者にとって理解しにくいものである。本研究の目的は,VR技術を用いて目に見えない電圧や電流などの物理現象を自身が電子になって体験することで,現実空間のみで学習することが困難であった知識や概念をより分かりやすく理解できるように学習支援することである。
3F4-4
裸眼立体視ディスプレイを用いた遠隔歯科症例検討システムの開発
〇中野 亜希人(神奈川歯科大学 総合歯学教育学講座 教養教育学分野)、板宮 朋基(神奈川歯科大学 総合歯学教育学講座 教養教育学分野)、有輪 政尊(神奈川歯科大学 歯科矯正学講座 歯科矯正学分野)、小泉 創(神奈川歯科大学 歯科矯正学講座 歯科矯正学分野)、山口 徹太郎(神奈川歯科大学 歯科矯正学講座 歯科矯正学分野)
HMDを使わずに裸眼で高精細な3D-CGモデルを立体視できるディスプレイの医療応用研究が始まっている.本研究では,裸眼立体視ディスプレイを用いた遠隔歯科症例検討システムを開発した.上下顎の3D-CGモデルに対する移動・回転・拡大縮小や注釈の付与などの操作を,同一LANに接続した複数ユーザ間で双方向的に同期できる.本システムを用いた歯科医師による評価の結果,本システムの有用性が示唆された.
3F4-5
VR医療実習に向けた視線移動の基礎特性の解明
〇関口 宗史(工学院大学大学院工学研究科 情報学専攻)、福田 一帆(工学院大学情報学部 情報デザイン学科)、織田 順(大阪大学大学院医学系研究科 救急医学)、三苫 博(東京医科大学医学教育学分野)、蒲池 みゆき(工学院大学情報学部 情報デザイン学科)
教育現場においてVR技術を使用したコンテンツが増えている.医療教育の実習現場を,360度映像を用いて再現し,学習者が場面の重要な点に着目できているか,視線解析から可視化することで理解度,スキル変化の特徴を掴むことが可能となる.本研究ではその基礎段階として,HMD付属のアイトラッカを用い,複数地点での視覚情報の変化に対する挙動を解析する.これにより教育上必要な指示の与え方,理解度の把握などを目指す.