Wednesday, 14 September
9月14日(水)
口頭発表 17:00-18:20 嗅覚・味覚2
座長:柳田 康幸(名城大学)
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スマートフォンアプリケーションによる食感拡張手法の検討
〇溝口 泉(電気通信大学)、梶本 裕之(電気通信大学) - 飲食における咀嚼は飲食物を細かくし嚥下運動を容易にする他に食感や味を楽しむために重要な運動である. 現在XR分野において視聴触覚を用いた食感の拡張手法が研究されているが,多くの場合専用のデバイスを用いる必要がある. 本研究ではスマートフォンを主に使用し,スマートフォンを把持する動作とアプリケーションからの映像・音声を用いて飲食物の食感を変化,拡張させる手法を提案する.
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下方視野を拡大したヘッドマウントディスプレイが食べやすさやクロスモーダル効果に与える影響
〇中野 萌士(奈良先端科学技術大学院大学)、Perusquia-Hernandez Monica(奈良先端科学技術大学院大学)、磯山 直也(奈良先端科学技術大学院大学)、内山 英昭(奈良先端科学技術大学院大学)、清川 清(奈良先端科学技術大学院大学) - HMDを装着したままの食事は下方向の視野角(下方視野)が限られており,口付近に視覚情報を提示できないため視覚変調による味覚操作のクロスモーダル効果や食べやすさを制限している. 我々は,鉛直下方向に光学系と魚眼カメラを追加し,口付近の視覚情報提示が可能なビデオシースルー型下方視野拡大HMDを開発した. 実験の結果,下方視野の拡大は食べやすさを向上させるがクロスモーダル効果には影響を与えないことが明らかになった.
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空中超音波による舌表面への刺激が味覚に及ぼす影響の調査
〇佐竹 空良(東京大学)、阿部 拓実(東京大学)、下村 光彦(東京大学)、藤原 正浩(東京大学)、牧野 泰才(東京大学)、篠田 裕之(東京大学) - 空中超音波の焦点を液滴に対して形成することで、その液滴が瞬間的に霧化することが確認されている。著者らは舌表面に焦点を生成することで、水分を霧化し乾燥させられることを確認した。そこで、舌表面の乾燥が味覚に及ぼす影響を調査する。また、本手法によるVR環境での味覚提示への応用可能性について議論する。
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電気味覚による炭酸感増強のためのトラベラーリッド付きコップ型インターフェイスの評価
〇渡辺 真夕(法政大学大学院)、望月 典樹(法政大学)、中村 壮亮(法政大学)、小池 崇文(法政大学) - 舌に電気を流すことで生じる味覚である電気味覚を炭酸水に適用することで,炭酸感を増強できる.そこで,電気味覚による炭酸感増強のためのコップ型インターフェイスを作製した.本インターフェイスは手と鼻を電極とし,トラベラーリッドのような飲み口を持つ.実験の結果,舌以外に接触する飲料を減らすことが可能となったことで,従来のデバイスよりも舌以外に流れる電流量が少なくなる可能性が示された.