Web要旨

Monday, 12 September
9月12日(月)
 

口頭発表 14:00-15:20 力覚・体性感覚2

座長:昆陽 雅司(東北大学)

1F3-1
剪刀操作を実現する7自由度ワイヤ駆動型力覚提示装置の提案
〇赤羽 克仁(東京工業大学)
本研究では,剪刀操作を実現する7自由度ワイヤ駆動型力覚提示装置の提案を行う.剪刀全体の並進と回転の6自由度の力覚提示のみならず,二つの刃の回転関係を1自由度として合計7自由度の剪刀操作を実現することを目的とする.提案手法を検証する為に,可動域における位置・姿勢の計測について計算機シミュレーションを行った.
1F3-2
触覚ディスプレイのための流体金属を用いた電磁ソフトアクチュエータの開発
〇新藤 尚輝(立命館大学)、安藤 潤人(立命館大学)、野間 春生(立命館大学)
人が物をなぞるときに皮膚表面と対象物の界面には数百Hzの微小機械振動が生じている。これを再現する触覚ディスプレイにはアクチュエータは軽量で小型かつ高速に動作する必要がある。本研究では流体金属をソフトパイプに封入した小型電磁ソフトアクチュエータを開発した。本稿では、このアクチュエータの振動の周波数に対するJNDを測定し、提示可能な触覚について考察した。
1F3-3
音楽体験における運動錯覚を用いたノリ動作提示
〇成田 叡賦(電気通信大学)、中山 翔太(電気通信大学)、真鍋 光希(電気通信大学)、牛山 奎悟(電気通信大学)、田中 叡(電気通信大学)、溝口 泉(電気通信大学)、梶本 裕之(電気通信大学)
音楽に合わせて触覚刺激を提示することで音楽体験が向上することが知られている. 我々は, さらに音楽体験の中で身体を揺らす「ノリ」の動作に着目した. 振動刺激による運動錯覚を利用し, この身体が揺れる感覚を提示することで音楽体験の向上を試みた. 本稿では, 複数の部位に対し運動錯覚による揺れる感覚を生起させ, 音楽体験への印象変化を調査することで提案手法の基礎的検討を行なったことを報告する.
1F3-4
高温・低温放射源を用いた非接触温度情報提示システム
〇久米 祐一郎(電気通信大学、平由商店研究部)、水野 統太(電気通信大学)、米澤 李音(電気通信大学)
非接触で温度感覚のみを刺激できれば、臨場感や自由度が高いバーチャル環境構築が可能となる。本研究では高温と低温の放射源による温度情報提示システムの開発を行っている。基礎実験では高温放射源として赤外線灯、低温放射源として保冷材を用いて離れた位置の物体の表面温度測定した結果として、加温、冷却が可能であり、ヒトに温覚、冷覚を生起できることを明らかにした。また実験結果を基にして提示システムの構築も試みた。
1F3-5
多指に対するPseudo-Hapticsによる自己受容感覚の変容
〇榮 晃太郎(熊本大学)、嵯峨 智(熊本大学)
自発的な運動において自己受容感覚とずれのある視覚情報を提示することで,擬似的な触覚を生成できるPseudo-Hapticsが知られている.HMDと各指の独立したハンドトラッキングを用いて,多指にPseudo-Hapticsが生起した状態で指を曲げてもらい,現実の指,   HMDに表示されている指,自己受容感覚による指のそれぞれ角度より,自己受容感覚が C/D 比 の変化によりどのように変容するか調査を行った.得られた結果より,自己受容感覚の変容について議論する.