Sunday, 12 September
9月12日
プロコミOS 13:00-14:20 自在化身体プロジェクト
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- 他者の視線に応じた温度提示による遠隔コミュニケーションへの影響
〇市橋 爽介(東京大学大学院 学際情報学府)、堀江 新(東京大学大学院 工学系研究科)、柏野 善大(東京大学 先端科学技術研究センター)、吉田 成朗(東京大学 先端科学技術研究センター、国立研究開発法人科学技術振興機構 さきがけ)、稲見 昌彦 (東京大学 先端科学技術研究センター) - 温度提示は環境・触感再現だけでなく,コミュニケーションでの行動・情動喚起への応用が期待される.本稿では,遠隔コミュニケーションで他者の視線に応じた温度提示をユーザに行うシステムを提案する.赤外線による温度提示により,他者の視線がユーザに向いている,つまり他者の注視点が他者のモニタ中心に近いほど強い温度提示をユーザは受ける.本システムによる他者存在感の増大や印象の変調などについて考察する.
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- 視覚効果を含む触覚ディスプレイの提案及び基礎的評価
〇村田 凌 (東京大学 情報理工学系研究科)、堀江 新(東京大学 工学系研究科)、柏野 善大(東京大学 先端科学技術研究センター)、稲見昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター) - 本稿では視覚効果を含む触覚ディスプレイを提案する。従来は目に見える形で刺激提示を行う簡易的な触覚ディスプレイが無く、触覚体験が提示を受ける本人のみに限られていた。第三者から提示が視認できるディスプレイを提案することで触覚体験を共有し、ディスプレイを介した相互インタラクションが可能になる。そこで今回は視覚効果を含む触覚ディスプレイを作成し、刺激の空間的な流れの提示に関して基礎的評価を行った。
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- マスクには仮面を:AR技術を用いた対人距離の変容
〇柏野 善大(東京大学 先端科学技術研究センター)、瓜生 大輔(東京大学 先端科学技術研究センター)、稲見 昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター) - コロナ禍において自宅外でのマスク着用は常識となっているが、その一方で顔や表情が見えないことはコミュニケーションを阻害する要因になっている。顔本来の表現力を取り戻すためにVR技術を駆使したマスクの「改造」を通じマスクの「透明化」や表情の「代行」などを実現する技術を組み込む試みなどがなされているが、その表現力は本物には及ばない。本研究ではマスクの着用とソーシャルディスタンスの確保が求められるウィズコロナの時代において新たな方向性で視覚的な表現を試みた。具体的にはAR技術を用いてバーチャルならではの動的な表現力を持つ仮面を開発・試用し、本システムがもたらす経験を考察する。
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- 対面 - 遠隔ハイブリッド型会議においてCOVID-19感染対策と円滑な音声対話を両立させる試行実験
〇瓜生 大輔(東京大学 先端科学技術研究センター)、澤田 怜旺(早稲田大学 先進理工学部応用物理学科)、柏野善大(東京大学 先端科学技術研究センター)、稲見昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター) - 同室内に複数人が集う場とその他の遠隔参加者を交えたいわゆる「対面 - 遠隔ハイブリッド型会議」では、物理的距離の確保や飛沫拡散防止対策を行いながら全参加者の発話を鮮明に集音・配信するための工夫が求められる。本研究では、このような環境下における円滑な音声対話を実現するための音響システムを東京大学内の研究室に設置し、連続的な試用と改善を行ったプロセスを報告する。
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- ウェアラブル・テレプレゼンスシステム“T-Leap”を用いた東京・渋谷での検証結果と今後の課題
〇平田 智也(東京大学 先端科学技術研究センター)、瓜生 大輔(東京大学 先端科学技術研究センター)、矢崎 武瑠(東京大学 先端科学技術研究センター)、陳意昕(国立成功大学)、郭聖文(国立台北科技大学)、劉康宜(国立台北科技大学)、廖奕雅(国立台北科技大学)、葛如鈞(国立台北科技大学) 、陳建旭 (国立成功大学)、稲見昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター) - 本稿では、装着型の360 度カメラとマイク・スピーカーモジュールを用いたテレプレゼンスシステム“T-Leap” の改良版について報告する。小型・軽量化によるユーザビリティの向上と、通信・画像処理能力の強化を図ったT-Leapを、5G通信エリアが広がる東京・渋谷を舞台に試用した。検証結果の報告と分析を通し、市街地でT-Leap が提供できる体験やサービス、実用に向けた課題や改善点を議論する。
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- 被験者実験の遠隔実施を目的とした非対面型指導システムの提案
〇岩崎 悠希子(早稲田大学)、王 卓毅(早稲田大学)、半田 匠(早稲田大学)、AlSereidi Ahmed(早稲田大学)、Vimolmongkolporn Vitvasin(早稲田大学)、加藤 史洋(早稲田大学)、岩田 浩康(早稲田大学) - COVID-19感染対策として他者との対面が制限された影響で、被験者を必要とする実験の実施が困難になっている。迅速な実験再開のため、本研究では実験者が遠隔の被験者に指示・観察を行える遠隔被験者実験支援システムの開発を目指している。本論では、指差し指示・覗き込み観察が可能なシステムプロトタイプの開発と、それを用いたユーザスタディについて報告を行う。