Web要旨

Thursday, 17 September
2020/9/17(木)
 

一般発表 13:00-14:20 触力覚(ウエアラブル・非接触)

座長:永野 光(神戸大学)

2D3-1
ベイズ最適化による超音波フェーズドアレーのビーム集束
〇陳 剣宇(東京大学)、森崎 汰雄(東京大学)、砥出 悠太郎(東京大学)、鈴木 颯(東京大学)、藤原 正浩(東京大学)、牧野 泰才(東京大学)、篠田 裕之(東京大学)
超音波フェーズドアレーは,集束ビームを生成することで触覚提示などに応用されている。しかし,音圧やその二乗に比例する物理量の計算は簡単だが,非線形要素の考慮は一般に難しい。そこで,我々はアレーがある場を生成する過程をブラックボックスとして,ベイズ最適化を適用する手法を提案する。本手法は, 特定の物理モデルに依存しないため,非線形要素を暗に考慮できる。本研究では基礎検討として,単一焦点の生成を試みる。
2D3-2
超音波フェーズドアレイを用いた音圧振幅分布の生成手法比較
〇荻野 堯(東京大学大学院)、松林 篤(東京大学大学院)、藤原 正浩(東京大学大学院)、牧野 泰才(東京大学大学院)、篠田 裕之(東京大学大学院)
超音波フェーズドアレイを用いて空間中に触覚を提示する技術が注目されている.超音波によって生起される触覚は音響放射圧と呼ばれる非線形現象に由来するが,音響放射圧は超音波の音圧振幅に依存している.空間中に所望の音圧振幅を生成する手法は複数提案されている.本研究では、所望の音圧振幅分布を既存の各手法によって再現し、手法間の再現精度の誤差を比較する.生成したい音場の条件に適した再現法を検討する
2D3-3
空中集束超音波を用いた唇部への非接触触覚提示の基礎的検討
〇神宮 亜良太(東京大学)、三河 祐梨(東京大学)、藤原 正浩(東京大学)、牧野 泰才(東京大学)、篠田 裕之(東京大学)
数ある身体部位の中で,唇部は触覚提示への感度が高く,VR体験の幅を広げうる部位として近年研究が盛んである.従来では身体接触を伴う手法が研究されてきたが,本研究では空中集束超音波による非接触な唇部触覚提示システムを想定し,衛生的かつ幅広い触覚表現の実現を目指す.音響シミュレーションと模型実験により唇部の音響放射圧分布特性の調査を行い,本手法の高い空間解像度および広い圧力範囲を確認した.
2D3-4
揺動空気噴流による触覚提示手法の基礎検討
〇柴尾 亮成(熊本大学大学院)、嵯峨 智(熊本大学大学院)
我々は,音楽体験の向上を目指し,揺動空気噴流を用いた臨場感提示手法を開発し,再現性を心理物理実験を通して評価を行ってきた.しかし,この評価から大型の振動子を用いた手法よりも触覚刺激の強度が不足するという課題が挙げられた.臨場感提示に十分な空気噴流の触覚刺激の強度を調査するために空気噴流の噴射口と噴射があたる面での刺激を計測,調査した.本稿では,空気噴流を定量的に評価した結果について報告する.
2D3-5
筋電気刺激に適した刺激波形の検討
〇石丸 嵩也(熊本大学)、嵯峨 智(熊本大学)
我々は筋電気刺激を触覚AR技術へ応用することを提案してきた.しかし筋電気刺激には特有の電気感を伴うという望ましくない点も存在する.これまでの研究から周波数や刺激時間によって電気感の強弱や主観的な感覚に影響を与える可能性があることがわかった.そこで今回我々は筋電気刺激における周波数と刺激時間が電気感にどのような影響を与えるのかを調査した.本稿ではその結果について詳述し,考察していく.
2D3-6
撃力提示装置の身体搭載化手法とこれに伴う提示力の評価
〇池田 尚登(熊本大学大学院)、嵯峨 智(熊本大学大学院)
我々は手掌部へ瞬発的に牽引力をかけることで球技の捕球時における撃力の再現を行う撃力提示装置の開発,評価を行ってきた.駆動ユニットを接地して抗力を得るこれまでの設計では,利用可能範囲に制限があるという課題があった.この課題を踏まえ,これまでの駆動ユニットの構造に変更を加え,身体にも搭載可能な設計とした.本稿では身体搭載時における物理的な提示力及び心理的な使用感を定量的に評価した結果について報告する.