Web要旨

Thursday, 17 September
2020/9/17(木)
 

一般発表 10:30-11:50 教育・訓練

座長:蔵田 武志(産業技術総合研究所)

2B2-1
視行動誘導により行為主体感を付与した遂行機能無誤学習VRシステムの提案
〇衛 然(東京大学)、二瓶 美里(東京大学)、水野 純平(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)、檜山 敦(東京大学)
遂行機能のリハビリをVRで行う研究がなされている.認知機能が低下した被験者には無誤学習が用いられるが,プロンプトと呼ばれる指示により行為主体感が低下する.他方,解像度制御とリダイレクションのように,ユーザー体験を妨げないVRの視行動誘導手法が提案されている.本研究ではこれら2手法を,誘導効果に加え行為主体感から評価する.そこから,行為主体感を付与した遂行機能無誤学習VRシステムのコンセプトを提案する.
2B2-2
拡張現実を用いた卓球初心者のトレーニングシステム ―第1報 システムの提案と基本性能の評価―
〇大橋 快生(東京工科大学)、高橋 秀智(東京工科大学)
卓球初心者は書籍や動画を使って練習する.これらの方法では模範と自分のフォームを直接比較できない.ゴルフではVR練習システムがあり,効果的に技能習得ができる.この研究の目的はAR技術を利用し卓球の初心者が効率よく基礎フォームを習得できるシステムの開発をすることである.これにより使用者はリアルタイムに模範フォームとの比較を行いながら習得ができる.本報ではシステムの提案と基本性能の評価について述べる.
2B2-3
バーチャルリアリティ(VR)を活用した看護教育プログラムの開発のための研究報告
〇小池 武嗣(聖隷クリストファー大学)
本報告は、看護教育におけるバーチャルリアリティ(以下VRと表記)技
術の応用についての実験的調査の報告である。実際にVR機器およびマルチス
クリーン機器を使用し、看護の演習での活用と可能性について、数パターンの実
験的検討を行った。そして看護教育の演習における、それぞれのVR機器の特徴や
効果および適応などを図式化した。VR技術の種類とともに、どのような機材
がより効果的な看護教育の演習につながっていくのか、VR技術を活用した演習の長
所と短所が存在することが明らかになった。
2B2-4
一般的なスマートフォンの空間認識機能を活用したAR災害疑似体験アプリの開発と避難訓練における活用
〇板宮 朋基(神奈川歯科大学)、吉村 達之(三鷹の森学園三鷹市立高山小学校)
日本では豪雨災害が近年多発しており,危機意識の向上が必須であるがハザードマップのみでは不十分である.本研究では,一般的なスマートフォン(iPhone 11)のカメラ映像のみで空間認識を行い,リアルタイム・オクルージョンによるリアルな浸水や火災による煙充満の表現を可能にするアプリを開発した.小学校の避難訓練において活用し,児童の危機意識の向上と日頃からの対策の必要性の喚起が実現でき,有用性が示唆された.
2B2-5
スタンドアロン型HMDのハンドトラッキングによる家具の配置変更が可能なVR地震体験システムの開発
〇平川 俊貴(愛知工科大学)、板宮 朋基(神奈川歯科大学)
地震による家具転倒の被害を軽減するためには,家具の適切な配置と固定が重要である.本研究では,スタンドアロン型HMDを用いたVR地震体験システムを開発した.手指の動きを精密に把握できるハンドトラッキング機能を活用し,体験者自身の指先の動きによりバーチャル空間内の家具の配置を自由に変更できる.スタンドアロン型HMDの利用によりバーチャル空間内を自由に動き回ることが可能になり,没入感が大幅に向上した.
2B2-6
Wildfire Training for Inexperience firefighter Using Virtual Reality
〇黄 禾瑶(慶應義塾大学)、松岡 慧(慶應義塾大学)、小木 哲朗(慶應義塾大学)
This is an experimental study that aims to evaluate the effectiveness of a virtual reality environment to train inexperienced firefighters by using VR-based fire training simulation. The propose is to provide a VR training system for junior firefighters to understand and familiar with fire behaviors.