Sept. 12 2024
9月12日
口頭発表 09:30-10:10 拡張・複合現実1
座長:神原 誠之(甲南大)
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ARを用いた工場作業支援システムの開発とその効果検証
〇前川 拓也(三菱電機株式会社)、伊藤 充(三菱電機株式会社)、嶋田 淳(三菱電機株式会社)、澤田 奈生子(三菱電機株式会社)、小泉 信幸(三菱電機株式会社)、植田 武(三菱電機株式会社)、佐川 将直(三菱電機株式会社)、藤山 直之(三菱電機株式会社) - 工場作業支援のためのARシステムを開発し,部品ピックアップ作業におけるAR表示の作業効率に対する効果を調査した.試作システムは,HMDタイプのARデバイスとAR情報を管理するサーバで構成し,ARマーカをトリガに,作業位置を特定するナビゲーション情報を表示する.工場の部品ピックアップを模擬して設計されたユーザテストでは,紙の部品リストに基づく作業に対し,ARの条件で約25%作業時間が短縮された.
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Beysion:赤外線カメラとプロジェクタ投影による タンジブルインタフェースの開発
〇辻 大朗(石川工業高等専門学校)、氷見 和(石川工業高等専門学校)、森 春介(石川工業高等専門学校)、山名 巧真(石川工業高等専門学校)、髙橋 李奈(石川工業高等専門学校)、越野 亮(石川工業高等専門学校) - 本研究は,赤外線カメラとプロジェクタを用いたタンジブルインタフェース「Beysion」の開発を目的とする.半透明なプラスチック製のスタジアムに赤外線を照射し,コマの反射光を赤外線カメラで下方から検出する.生成したエフェクトをプロジェクタで投影し,視覚と音響の効果を加える.コマへの加工が不要でユーザの動きを妨げない設計が特徴である.イベント展示でのアンケート調査により有効性を評価する予定している.
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ARグラスによる車のハンドル操作情報の提示が後部座席乗員の動揺病に与える影響に関する予備的研究
〇佐藤 勇起(茨城大学)、遠藤 拓実(茨城大学) - 車の乗客は自分で運転操作をしないため,運転手に比べて動揺病(乗り物酔い)が重症化することが知られている.動揺病の感覚矛盾説によると,脳が予測した感覚と実際の感覚の不一致により動揺病が悪化すると考えられている.本研究では,運転手のハンドル操作情報(角度,角速度)をARグラスを装着した後部座席乗員に矢印として提示することで,車の運動が予測可能となり,動揺病の軽減が可能か調査した予備的な結果を報告する.
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空間図形学習におけるMR教材の構築と有用性の評価
〇室伏 美佑(秋田県立大学)、寺田 裕樹(秋田県立大学) - 空間認知能力で物の大きさや位置を把握する力を向上させるため、教育機関では模型を利用した主体的な図形学習が求められている。しかし、現状ではコストなど様々な負担から紙教材だけで学習が行われていることが多い。そのため本論文では、複合現実を用いた模型教材による授業の支援を目的としており、大学生を対象とした実験の結果、学習効果は得られなかったものの、意欲や関心が向上した。
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屋外空間における体験共有のための Location-Based ARシステムの構築
〇渡辺 雄大(筑波大学)、セレスタ プラギャン(筑波大学)、謝 淳(筑波大学)、ジャン ヒョンドゥ(ハンファマイニングサービスオーストラリア)、和田 浩(東京国立博物館)、川村 洋平(北海道大学)、北原 格(筑波大学) - ARは記録や体験を3次元的に見ることが可能になるが、文化財や採掘現場など移設困難かつ大規模な地点においては難しい。屋外特定位置に表示する場合、マーカー・GNSS・VPS(Visual Positioning System)を利用できるが、事前データやネット環境が必要である場合や遮蔽などにより精度低下する問題がある。本研究では準天頂衛星みちびきのcm精度測位情報からARの位置補正を行う手法を試みる。
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磁気式MoCap用パーソナルハンドモデルの自動作成手法の検討
〇菊地 岳大(秋田大学)、齋藤 正親(秋田大学)、藤原 克哉(秋田大学)、中島 佐和子(秋田大学)、水戸部 一孝(秋田大学) - バーチャル空間で手指巧緻動作を完全に再現するには操作者とハンドモデルの大きさ・形状が完全に一致していることが必要である.本研究では,操作者の手を3Dスキャンして作成したパーソナルハンドモデルとオクルージョン問題の生じない磁気式MoCapを用いることで,従来手法では不可能な手指巧緻動作の高確度な再現を目指している.本稿では,パーソナルハンドモデルの自動作成に必要となる「指先端位置および根元位置推定手法」と「指関節位置推定手法」について検討する.
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AR Memory Viewer: 過去写真のAR提示による思い出シーン再現
〇殿岡 柊也(埼玉大学)、入山 太嗣(埼玉大学)、小室 孝(埼玉大学) - 本研究では,過去写真とARを使用した新しい思い出の参照方法を提案する.カメラで取得した現在の情景とフォルダ内の過去写真で深層学習による特徴点マッチングを行い,現在の情景に最も類似する過去写真を検索する.マッチングした特徴点をもとに検索結果の写真を位置合わせした画像をカメラフレームの一部分にAR提示を行う.これにより,過去写真と同じ場所で,過去のシーンをのぞき窓のように参照できる体験を実現する.
- 2B1-08
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高速に運動する物体表面へのレーザラインアート投影システム
〇松本 大吾(東北大学)、鏡 慎吾(東北大学)、橋本 浩一(東北大学) - 本発表では,レーザスキャナによるベクタ画像の描画中にレーザ光の反射点が走査する経路を投影対象の最新の姿勢情報をもとにして,ベクタ画像のフレームレート以上の速度で更新することでレーザラインアートの投影対象の移動への低遅延適応を実現する手法を提案する.また,実装したシステム構成や投影したレーザラインアートのユーザ評価実験の結果について報告する.
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超指向性スピーカの反射音を用いた投影拡張手への音像提示
〇石川 蒼桜(大阪大学)、佐藤 優志(大阪大学)、岩井 大輔(大阪大学)、佐藤 宏介(大阪大学) - 本研究ではユーザが操作可能なCGハンドをプロジェクタによって投影するインタフェースにおいて、CGハンドが実環境の物体に触れた際に接触音を超指向性スピーカから物体に向けて出射することで、CGハンドが触れている場所から音が届いているようにユーザが知覚するシステムを提案する。本稿では、スピーカと物体とユーザの位置が任意の場合に、ユーザに所望の音像知覚を実現できるかを調査した結果を報告する。
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HMDで提示されるバーチャル環境の輝度および空間周波数と瞳孔径の関係
〇溝口 創太(東京大学)、鳴海 拓志(東京大学)、松本 啓吾(東京大学) - 瞳孔径はVRユーザーが経験する酔いの強度を測定する上で重要な指標として注目を集めている。しかし、HMDによって提示される映像の輝度や空間周波数と瞳孔径の関係は、酔いの測定において考慮すべきであるにもかかわらず十分に検証されているとはいえない。そこで、本研究では統制されたバーチャル環境を輝度や空間周波数を変化させながら提示することで、ユーザーの瞳孔径に与えられる影響を検証した。
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リアルワールドメタバース実現に向けたデジタルツイン構築に関する検討 ~非対称型複合現実環境における協力脱出ゲームを事例に~
〇岩崎 勇斗(立命館大学)、服部 圭吾(立命館大学)、井上 蓮太(立命館大学)、中村 文彦(立命館大学)、木村 朝子(立命館大学)、柴田 史久(立命館大学) - 我々は現実世界とメタバースを融合したリアルワールドメタバースを実現するMRキャンパスを構想している.MRキャンパスでは,実空間のキャンパスをVR空間上で再構成したデジタルツインを構築し,両空間に存在するユーザ間での共同作業の実現を目指している.本研究では,非対称型複合現実環境を利用した協力脱出ゲームの制作を通じて,デジタルツイン構築に向けた基礎検討を行った.制作した作品では,実空間の部屋がデジタルツインとしてVR空間上に再現されている.実空間に存在する複合現実感の体験者と,VR空間に没入したボディサイズの異なるVRの体験者は,お互いを視認でき,インタラクションを通じて目的の達成を目指す.