Wednesday, 11 September
9月11日(水)
C会場 立体・空中ディスプレイ
座長:吉田俊介 (NICT)
- 1C-01
- Design of Freeform Lens for Portable Mid-air Imaging System
〇金 四維(東京大学大学院 情報理工学系研究科)、横瀬 哲也(東京大学大学院 学際情報学府)、阪口 紗季(東京大学大学院 情報学環)、苗村 健(東京大学大学院 情報理工学系研究科、東京大学大学院 学際情報学府、東京大学大学院 情報学環) - We present a structure of adding freeform lens in the mid-air imaging system made from AIP to increase the portability of the system. The result of simulation shows the proposed system will be thinner than the traditional system.
- 1C-02
- 対称ミラー構造を用いたテーブルトップ空中像ディスプレイ
〇横瀬 哲也(東京大学大学院 学際情報学府)、阪口 紗季(東京大学大学院 情報学環)、苗村 健(東京大学大学院 学際情報学府、東京大学大学院 情報学環) - テーブル上での裸眼複合現実感システムを実現する上で,テーブル面を見込む領域とテーブルの奥を見込む領域の両方に横断的に表示できる空中像ディスプレイは効果的である.しかし既存手法では,テーブルの奥を見込む領域での空中像の視域が限定的であった.本研究では対称ミラー構造を導入することで,両方の領域に十分な視域を確保できるようなディスプレイ系を提案する.このディスプレイ系を実装し,空中像の観察結果について評価した.
- 1C-03
- 周期運動する実素材を用いたリアリスティックな3次元ディスプレイの試作
〇朝比奈 怜(東京工業大学)、吉田 貴寿(マサチューセッツ工科大学)、渡辺 義浩(東京工業大学) - 本発表では,ボリュメトリック型の3次元ディスプレイに注目する.同ディスプレイは,広い視野角を保ちつつ裸眼立体視を実現することができる.一方,高速なプロジェクタを用いるために輝度階調が少なく,立体像の質感再現度が低かった.そこで本発表では,再現したい実素材で,ボリュメトリックのスクリーンを作る構成を提案する.またシステムを試作し,リアリスティックな立体像の再現が可能かを検証した結果を報告する.
- 楕円球面スクリーンに投影された顔画像による視線方向の伝達
〇一居 太朗(東京工業大学)、三武 裕玄(東京工業大学)、長谷川 晶一(東京工業大学) - 近年普及しているビデオ会議システムでは、非言語情報が伝達しづらくコミュニケーションが円滑に行なわれない問題がある。これは平面ディスプレイに顔画像を投影するとモナリザ効果が発生し、視線方向が適切に伝達されないためである。そこで我々は、目の立体的な表示と顔パーツの自然な配置を実現する楕円球型のディスプレイを用い、視線方向の伝達を行なうシステムを開発した。
- 1C-05
- 1000volumes/s高速体積型ディスプレイ用光学系の基礎評価
〇鈴木 康平(群馬大学)、春原 岳(群馬大学)、奥 寛雅(群馬大学) - 提案されている1000volumes/s高速体積型ディスプレイでは,液体内部超音波の高速共振により焦点を数10kHz以上で振動できるTunable Acoustic Gradient (TAG)レンズを利用した光学系の利用が想定されている.本発表ではTAGレンズによる提示像の奥行位置の変化をカメラと人間の目で測定することで提示像奥行位置選択原理の検証実験を行った結果を報告する.
- 1C-06
- 高速HMDのための1000volumes/s高速体積型ディスプレイ原理の提案
〇奥 寛雅(群馬大学)、鈴木 康平(群馬大学)、春原 岳(群馬大学) - 本発表では,動的な現実世界に遅延なく情報を提示でき,かつ人間の焦点調節に整合する三次元像を提示するために,1000Hzで提示像を更新できる高速体積型ディスプレイ原理を提案する.提案手法は,数10kHz以上で振動する高速な可変焦点レンズと照明光のサブマイクロ秒制御を組み合わせることでマイクロ秒で奥行き位置を選択する.これとDMDを組み合わせることで高速体積型ディスプレイの原理をなす.
- レイトレーシング法を用いた再帰透過光学系の再現のための基礎検討
〇木内 舜司(電気通信大学)、佐野 文香(電気通信大学)、小泉 直也(電気通信大学、科学技術振興機構 さきがけ) - 本研究では,再帰透過光学素子により結像される空中像をレイトレーシング法によりシミュレーションし,その評価を行った.再帰透過光学素子は空中に実像を結像できるが,高価かつ破損しやすいため,その挙動を確認することが容易でない.そこで再帰透過光学素子を用いた空中像表示環境の再現を目的として,レイトレーシング法を用いたシミュレーション手法を提案する.
- 1C-08
- 形状変化が可能な広視野角フルパララックス立体空中像の検討
〇室伏 皓太(電気通信大学)、橋本 直己(電気通信大学) - 近年,立体空中像の研究が盛んであり,娯楽やインターフェースへの応用が期待されている.物体そのものを光源にすれば実物体に近い視差を再現できるが,提示対象に制限が生じる.一方,多数の視差画像による立体感提示では,再現できる視差数に限界がある.本研究では,対象形状を近似する変形光源の光を,再帰透過光学系により結像し,ミラーの反射により広視野角化することで,フルパララックス空中像を生成する手法を提案する.
- 1C-09
- 空中超音波による浮遊平面の方向制御
〇笠井 匠(東京大学)、古本 拓朗(東京大学)、藤原 正浩(東京大学)、牧野 泰才(東京大学)、篠田 裕之(東京大学) - 空中超音波による音響放射力を用いて,空中につり下げた平面状の板の方向を制御するシステムを提案する.本システムは,空中超音波フェイズドアレイを使って適切な位置に焦点を当てることでトルクを与える.本システムは,映像を投影することで空中スクリーンや,様々なテクスチャを提示可能な遭遇型触覚提示デバイスに応用できると期待される.本稿では,提案システムの構成と制御性能を確認する基礎実験の結果について述べる.