題目
指先への振動刺激によって誘発される力覚様感覚の大きさ (Magnitude of fingertips evoked by vibro-tactile stimulation)
概要
振動刺激を手の指先に与えると、その手指が力によって押し上げられる様に感じる知覚現象があり、これを本研究では力覚様感覚と称する。本報告では、振動刺激と力覚様感覚の大きさの関係について実験的に検討した結果を述べる。示指先の振動子の振動強度を変化させ、振動子を装用していないもう一方の示指により同等と感じる力を力計測器へ加えて、力覚様感覚の大きさを測定した。結果として振動強度の増加と共に力覚様感覚が大きくなること(0.15~0.35kgf相当)、示指の伸展状態と示指の第二関節を約90度曲げた屈曲状態により大きさが変化することが明らかとなった。
著者
桐ヶ谷 大輔 (東京工芸大学) , 水野 統太 (東京工芸大学) , 久米 祐一郎 (東京工芸大学)