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前腕部への触刺激に対する温度感覚の重畳

題目

前腕部への触刺激に対する温度感覚の重畳 ( Addition of Thermal Sensation to Tactile Stimulation on the Forearm)

概要

温覚刺激を皮膚に提示しながらその近傍に触刺激を提示すると、触刺激に温覚が重畳されるという現象が知られている.温度感覚の空間分解能の低さが一因であるという意味では,近傍点同士の温度感覚が穴埋めされる温度錯覚(thermal referral)と類似の現象であると考えられる.一方で本現象においてどのような触刺激がこの現象に寄与するかは未だに解明されていない。そこで本研究では、これらの現象に関与する機械受容器を特定することを目的とする。我々は人の前腕部にペルチェ素子を貼付し、その近傍に振動刺激を提示した。振動刺激に重畳される温度感覚と振動刺激周波数の関係を調べることで本現象の機序を調べた。

著者

渡辺 亮 (電気通信大学) , 大原 淳 (電気通信大学) , 國安 裕生 (電気通信大学) , 佐藤 未知 (電気通信大学) , 福嶋 政期 (電気通信大学) , 梶本 裕之 (電気通信大学)