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視覚誘導性自己運動感覚と平衡感覚刺激並存下における音像定位

題目

視覚誘導性自己運動感覚と平衡感覚刺激並存下における音像定位 (Sound localization in the coexistence of vection and vestibular information)

概要

本研究は,性質の異なる自己運動感覚の提示により,空間定位が
どのように変化するのかについて検討を行う.実験は,被験者に
左右方向のベクションを知覚させ,同時にベクションと同方向ま
たは反対方向に身体が傾く平衡感覚刺激を与えた場合の音像定位
を調べた.その結果,平衡感覚の方向に関わらず,ベクションと
平衡感覚が同時に存在する場合に,音像定位が視覚刺激の運動方
向へ偏移した.また,この音像定位の偏移は,被験者の正中矢状
面より片側にのみ生じていることが分かった.

著者

寺島 英明 (東北大学電気通信研究所) , 崔 正烈 (東北大学電気通信研究所) , 坂本 修一 (東北大学電気通信研究所) , 岩谷 幸雄 (東北大学電気通信研究所) , 鈴木 陽一 (東北大学電気通信研究所)