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大会概要

大会長挨拶


公立はこだて未来大学 システム情報科学部 複雑系知能学科 教授 松原 仁

第16回日本バーチャルリアリティ学会大会への参加を歓迎します!!


 第16回日本バーチャルリアリティ学会大会は公立はこだて未来大学で開催されることになりました。大学の一員として、さらには函館市民の一員として多くのみなさまの参加を歓迎いたします。

 3月11日の東日本大震災では多くの尊い命が奪われ、 甚大な被害が生じました。被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。函館も津波で西部地区の一部が浸水し死者も出ましたが、被害はさいわいにも限定的でした。会場、宿泊、交通機関に問題はありません。無事に大会を開催できる見込みであることを幸せに思っています。

 函館は1859年に日本が鎖国を解いて外国に開港した3つの都市の1つで(ちなみに残りは横浜と長崎です)、2年前には開港150周年を祝う催しが盛大に行なわれました。 それ以来ずっと日本(ヤマトとアイヌ)と外国の文化が融合した函館独特の文化を形成してきました。たとえば西部地区には数多くの異なる宗教施設が集まっている場所がありますが、他の場所では見ることのない光景です。そのような街で育ったあるいは住んでいる人間は従来の枠組みにとらわれない独特の感覚を持っていいます。バーチャルリアリティという従来の枠組みにとらわれない学問領域を語る場所として函館は最適であると思っています。

 公立はこだて大学は函館市、北斗市、七飯町という3つの自治体を母体に2000年に開学した情報系の新しい大学です。情報を中心にしていますが、複雑系、デザイン、認知科学などにも力を入れています。”Open space, open mind” (開放的な環境で開放的な精神を育むこと)をモットーとしており、開放的な校舎が大きな特徴です。暗くなれば大学から函館の夜景(函館山からの夜景の反対側なので「裏夜景」と呼ばれます)も楽しんでいただけるはずです。

 函館は日本有数の観光地で、最も魅力的な町に選ばれたこともあります。函館山、五稜郭、西部地区、立待岬、トラピスチヌ教会などの観光名所があり、ここかしこに温泉があり、そしておいしい魚介類があります(大会期間はマイカ=いわゆるスルメイカ=を楽しんでいただける季節です)。函館観光振興のイカール星人の動画で悪役(イカール星人の手先)として函館を破壊しているいかロボットIKABOの実物もみなさまをお待ちしております。ぜひとも多くの方に参加していただけますようお願い申し上げます。