セッション詳細

Wednesday, 11 September
9月11日(水)
 

D会場 複合現実感・エンタテインメント

座長:福地健太郎(明治大)

3D-01
安全な「歩きVR」を支援する空間切り替え制御機構の設計と実装
〇小沢 健悟(東京大学)
屋外でHMDを装着しVR空間を歩き回るためには、安全性を確保することが重要である。本提案システムでは、ステレオカメラから得られる深度情報とRGB情報をもとに複数の空間を作成し、ユーザからの距離に応じてそれらを提示し分けることにより、VR空間での活動の楽しさを損ねることなく安全な歩行を実現することを目的とする。本稿では、HMDを装着しながら屋外を歩行するシナリオを用意しシステムの動作検証を行う。
3D-02
Experiential Introduction About Objects Using AR-VR system
〇高 翔一(慶應義塾大学大学院)、小木 哲朗(慶應義塾大学)
This research proposes an object detection-based AR-VR system which recognizes objects and delivers VR experience as information. As an implementation, a VR lychee farm tour is triggered by seeing real lychee for promotion of a specific lychee brand.
3D-03
バーチャル空間でつかまえて
〇小川 敬也(大阪大学)、長濱 愛珠咲(大阪大学)、谷本 識心(大阪大学)、小川 和樹(大阪大学)
VR用のHMD装着者は,HMDが目隠しとなり当然外の世界を見ることができない.これに体験者と周囲の人とのインタラクションを加えれば,現実世界を見ることができないというHMDのデメリットを逆手に取った新しい体験を両者ともに提示することができる.本企画では,HMD装着者が視認できない周囲の人を,透明人間がバーチャル空間にいるという設定で,透明人間にいたずらされる体験ができるシステムを提案する.
3D-04
受信者の状態に応じた部分情報を重畳するARゲームの提案
〇河盛 真波(立命館大学)、島田 伸敬(立命館大学)
ARは重畳提示するデジタル情報の量や質をユーザごとの状況に応じて個別に調節し、同じ物体を見ても人によって別のものを提示できる。本研究ではこの「受信者別部分情報提示機能」の活用例として、各プレイヤーの状態によって提示される情報が異なり、提示された断片的な情報を集めてカードの内容を推測するというカードゲームを実装した。この機能実装によってゲーム性が高まったかどうかユーザ評価を行った。
3D-05
Tabletop ARrietty
〇市川 将太郎(東北大学)、鈴木 蒼生(東北大学)、邱 家輝(東北大学)、遠藤 勇(東北大学)、大坂 侑平(東北大学)、丹野 隆幸(東北大学)、土田 太一(東北大学)、泉 健太(東北大学)
本企画は,HMDを装着して体験する小人役の体験者と,スマートフォンを使ってAR体験する複数人の巨人役の体験者が,小人族の宝物をめぐって攻防する対戦型のコンテンツである.スマートフォンARとHMD,360度カメラを組み合わせることでそれぞれ別の視点から1つのバーチャル空間を共有し,みんなで一緒に楽しめる企画となっている.
3D-06
涙腺ダム
〇奥田 健嗣(京都産業大学)、青木 結香(京都産業大学)、北村 武也(京都産業大学)、渡辺 隼也(京都産業大学)
『涙腺崩壊』という比喩表現を聞いたことはないだろうか。もし、この言葉のように、自分の目から大量の水が止めどなく溢れ出て、涙腺が壊れたような感覚を体験できるとしたら…? 本企画ではこの涙腺崩壊体験を土木構造物の『ダム』というモチーフに当てはめ、頭部を貯水池、まぶたを水の流れ出すゲートに見立てたシステム『涙腺ダム』を発表する。
3D-07
博物館の考古学展示における拡張現実の活用
〇泉川 真理南(琉球大学)、赤嶺 有平(琉球大学)、根路銘 もえ子(沖縄国際大学)
博物館における考古学展示では,展示品は経年劣化により状態が不完全であったり一部のみの展示である場合が多く,一目見ただけでは目的や用途が分からない展示品が多数存在する.しかし,パネル等を利用したガイダンスでは設置場所や表現できることに限りがある.そこで本研究では,来館者の展示品に対する理解の促進,観察や考察の手助けを目的とした,拡張現実を利用した直感的かつ動的なガイダンスの提案を行う.
3D-08
人型立体物を用いた映像表現
〇永野 佳孝(愛知工科大学)、杉森 順子(桜美林大学)
自由曲面に合わせた映像校正をFPGAで処理するプロジェクションマッピングシステムを用いて胸像やマネキンなどの人型立体物への映像投影を行った.形状と一致している2次元映像を投影する場合,リアリティの高い3次元の映像表現ができる.話す映像を投影することで,あたかもマネキンが話しているような映像表現を行うことができた.高いリアリティを実現するために,映像の解像度にはフルHDを用いた.