セッション詳細

Wednesday, 11 September
9月11日(水)
 

D会場 体験・シミュレータ/嗅覚・味覚

座長:柳田康幸(名城大)

2D-01
流水装置と連動した薬傷事故体感VR
〇杉江 駿(愛知工科大学)、宮本 侑都(愛知工科大学)、小林 勇輝(愛知工科大学)、佐藤 邦男(アジアクリエイト株式会社)、板宮 朋基(愛知工科大学)
実験施設や製造現場における薬傷事故により手指を負傷する事故が頻発している.事故を防ぐためには安全教育の徹底が重要である.本研究では,流水装置にVR技術を組み合わせた薬傷体感型教育システムを開発した.手指の動きを精密に把握できるコントローラとスタンドアロン型ヘッドマウントディスプレイを利用し,流水装置による液体接触の感覚とVRによる手指薬傷の視聴覚情報を連動させ,リアルな薬傷事故体験を可能にした.
2D-02
認知症がもたらす記憶障害の視野外VR空間操作による再現
〇上田 悠人(関西学院大学)
記憶障害をもつ認知症患者は,認識している環境と実環境との間に差異が生じている状態で日常生活を送っている.本研究では,認知症患者への理解を深めるために,記憶障害を持つ認知症患者の生活の一部を疑似体験できるVRシステムを構築する.提案システムでは,体験者が提示された一連のタスクを実行する間に,体験者に気が付かれないように周囲のVR環境を恣意的に操作することで,記憶障害による認識と実際の相違を表現する.
2D-03
ながらスマホの危険性を評価する自転車シミュレータの開発
〇名倉 成輝(兵庫県立大学)、大野 暢亮(兵庫県立大学)、田村 祐一(甲南大学)、内田 勇人(兵庫県立大学)
VR技術を用いた自転車シミュレータの開発と、それを用いたながらスマホの危険性を評価する実験を行った。自転車シミュレータはHMDと実際の自転車で構成され、ハンドル・ペダル操作でVR空間内の街を走行することができる。スマホを模擬した装置も表示できる。実験では、参加者が歩行者のいる歩道上をスマホのながら運転を行い、歩行者との衝突回数などからながら運転の危険性を評価する。20代の男女12名を対象に実験を行った。
2D-04
歩行中のスマートグラス使用が視覚的注意に及ぼす影響
〇宗 健智(東京大学)、九鬼 慧太(東京大学)、ハウタサーリ アリ(東京大学)、福嶋 政期(東京大学、科学技術振興機構)、苗村 健(東京大学)
昨今のスマートフォンの普及に伴い歩きスマホによる事故が社会問題となる中,我々は歩行中でも安全に使用可能な端末としてのスマートグラスに期待を抱いている.しかし現段階では歩行中のスマートグラス使用が視覚的注意に与える影響が十分に評価されておらず,端末間の比較も為されていない.そこで筆者らは,屋外での歩行実験によって歩行中の端末使用の影響を特に周囲の状況認識能力に着目して比較した結果を報告する.
2D-05
液滴霧化装置を用いた20成分調合型嗅覚ディスプレイの開発
〇安田 雄大(東京工業大学)、中本 高道(東京工業大学)
当研究室の嗅覚ディスプレイ開発では、低揮発性の香料も安定して利用できるよう表面弾性波デバイスを用いて香料を霧化し、ユーザーへ香りを提供してきた。本研究では最大20種類の香りをミスト状で混合し、より多くの匂いの再現、提供が可能な20成分嗅覚ディスプレイの開発を行った。
2D-06
食品への動的質感付加が食体験に与える効果の検討
〇鈴木 佑司(東京大学大学院情報理工学系研究科)、鳴海 拓志(東京大学大学院情報理工学系研究科)、谷川 智洋(東京大学大学院情報理工学系研究科)、廣瀬 通孝(東京大学大学院情報理工学系研究科)
食体験においては視覚情報が与える影響が大きく,色見やテクスチャ等の操作による効果については様々な知見が知られている.そのような静的な質感に関する研究が発展する一方で,湯気や煮えるような動きといった動的な質感が食体験に与える影響については未知な部分が多く残されている.本研究では,食品に対して動的質感,とくにぐつぐつと煮えるような動きを食品に付加することによる食体験への影響について検討した.
2D-07
嗅覚及び⼒覚インタフェースを⽤いた卓球リフティングゲームの開発と評価
〇呂 翹楚(東京工業大学)、赤羽 克仁(東京工業大学)、中本 高道(東京工業大学)
近年、バーチャルリアリティ技術の発達に伴い、嗅覚あるいは⼒覚情報を提⽰できるデバイスが多数開発されている。これらのデバイスを⽤いることによってVRシステムの性能を向上できると思われる。従来の⼿法は現実を可能な限り再現し、臨場感を向上するものが多いが、本研究では両感覚を⽤いて、現状を把握するヒントを与えたり、特殊効果を作ったりして、コンテンツの操作性と⾯⽩さを向上することを⽬指す。