特別講演情報
遠藤雅伸モバイル&ゲームスタジオ取締役概要80年代のビデオゲームでは,描画色と記憶容量の増加によって2Dのグラフィックが大きく発展した.それに従って,描画表現により各タイトルに特徴が生まれたが,その端境期では十分とは言えないハードウェアの制限の中で,いかに没入できる世界を創りだすかが課題となっていた.本講演では「ゼビウス」「ドルアーガの塔」という80年代前半のゲームを題材に,いかにプレイヤーを惹きつける世界を創ったかという話から,技術や生活の変化によってゲームがどのように進化しうるかという現状,これからのゲームがどういう方向に進むのかという予測までを,ゲーム作家という視点で紹介する. 略歴1959年東京都出身,ゲーム作家.81年千葉大学工学部画像工学科卒業後,株式会社ナムコに入社.アーケードゲーム「ゼビウス」「ドルアーガの塔」の開発に参加.85年に自らゲーム開発会社を設立し,ファミコンソフト「ケルナグール」「カイの冒険」をはじめ家庭用ゲーム機向けゲーム,カードゲーム,携帯電話アプリゲームなどに作品多数.2006年に東京大学大学院で行われた「コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム」に講師として参加した後,ゲーム研究者としての活動を始め,07年より日本デジタルゲーム学会理事研究委員長を務める.宮城大学客員教授,日本BGMフィルハーモニー管弦楽団代表理事. |
河崎善一郎大阪大学名誉教授概要名古屋大学に就職して以来,大阪大学を定年退職するまでの30余年間,雷放電の観測的研究に取り組んできた.取り分け,名古屋大学・空電研究所学派の教え「世の中にない新しい観測機器を考案して,新しい観測に取り組む」を座右の銘に,VHF波帯広帯域干渉計を自ら陣頭指揮で開発し,さらには広帯域レーダー,フェーズドアレイレーダーの開発を後進に託して,両観測機器は定年退職にようやく間に合った次第.こんな雷に魅せられての34年間の総括を,新しい知見を含めて紹介したい. 略歴1949年1月17日生まれ.1973年3月大阪大学工学部通信工学科卒業,1975年3月大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻修士課程修了,1978年3月大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻博士課程修了(工学博士),1979年3月大阪大学工学部通信工学教室研究生修了.1979年4月名古屋大学助手空電研究所,1985年~1986年5月スウェーデン国ウプサラ大学気象研究所講師,1989年7月大阪大学工学部講師,1991年6月大阪大学工学部助教授,1997年4月名古屋大学太陽地球環境研究所客員助教授(~1999年3月)1998年4月大阪大学大学院工学研究科助教授,2000年12月大阪大学大学院工学研究科教授,2010年9月E-JUST電気,電子,計算機科学工学学類長 アドバイザー 教授,2013年4月大阪大学名誉教授,E-JUST戦略会議アドバイザー. 1991年7月日本大気電気学会学術賞,1998年/2010年/2012年5月電気学会進歩賞,1998年5月レーザ学会進歩賞,2013年5月電気学会フェロー. |