題目

モバイルMRシステム構築のための機能分散型フレームワーク(8)　－アニメーションの表現力向上－ (A Distributed Framework for Mobile Mixed Reality System (8) - Design and Implementation of Animation Mechanism -)

概要

我々の研究グループでは，種々のモバイル端末に対応した複合現実感システム構築のためのフレームワークを提案している．提案フレームワークでは，クライアント・サーバモデルを用いて複数の端末間でMR空間を共有可能であり，独自に設計したスクリプト言語を用いてMR提示するオブジェクトを制御している．
しかし，提案フレームワークでは，変形しないCGモデルをスクリプト言語の記述により制御することでアニメーションを表現するため，オブジェクトの形状が変化するアニメーション表現は記述が煩雑になるといった課題が存在する．
そこで本稿では，提案フレームワークにおいて，ボーンアニメーションおよびパーティクルを用いた表現手法を設計・実装した結果について報告する．さらに，サウンドやボーンアニメーションでは，通信によって端末間で再生時間がずれてしまうため，時刻を用いた同期機構の実装を行い，動作確認を行った結果について併せて報告する．

著者

川端 大輔 (立命館大学大学院情報理工学研究科) , 木村 朝子 (立命館大学大学院情報理工学研究科) , 柴田 史久 (立命館大学大学院情報理工学研究科)