題目
Soniclip: 音響情報ズーミングインタフェースの提案 (Soniclip: Acoustic Information Zooming Interface)
概要
データアーカイブ技術の発展により,環境中のあらゆる情報を記録可能となった.これらの情報を用いた,空間追体験への応用が期待されている.しかし,人間は多数の情報を同時に理解することは難しい.視覚では視野中心の映像を高精細に認識できるが,聴覚では同様の注目ができず,特定音へ集中,他を遮断することはできない.
そこで本研究では,多数の音源の中から情報を効率的に発見,理解するためのインタフェースを提案する.
空間中の任意点に注目することをズームと定義し,聴覚におけるズームを用いてユーザの情報アクセスを支援する.このコンセプトの実現のため,視体積の概念を聴覚に取り入れた聴体積という概念を導入する.
聴体積によるズーム機能を可能とする空間追体験システムをタブレット端末上で実装し,その有用性を評価した.そして得られたインタラクションモデルに適したインタフェースの検討,評価を行った.
著者
泉 雅彦 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 檜山 敦 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 三浦 貴大 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 徳田 雄嵩 (東京大学大学院 工学系研究科) , 廣瀬 通孝 (東京大学大学院 情報理工学系研究科)