題目
空中超音波の定在波を利用した触覚ディスプレイ (A Tactile Display Using Standing Wave of Airborne Ultrasound)
概要
本論では、空中超音波フェーズドアレイによる定在波生成の基礎的検討を行い、その触覚ディスプレイへの応用を提案する。本研究室ではかねてより集束超音波による音響放射圧を利用した非接触空中超音波ディスプレイ(AUTD)を開発してきた。これは超音波フェーズドアレイを用いて焦点を形成することにより、空間内の任意の点に非接触で触覚を提示することが可能なシステムである。一方で、従来のシステムにおいては、一方向の進行波による圧力の提示を行なっており、提示できる触覚に制限が存在していた。本研究では、これまで進行波を利用していた空中触覚提示に対して、定在波を積極的に利用することによる空中触覚提示デバイスの開発を行う。
著者
井上 碩 (東京大学) , 篠田 裕之 (東京大学)