題目
キャラクタの印象がユーザの許容度に与える影響~音声対話アプリケーションを用いた検証~ (Effect of agents character to the user's tolerance about impression.)
概要
エージェントとなるキャラクタがインタラクティブなコミュニケーションを誘発する音声認識技術を用いたアプリケーションが増加している。しかし,このエージェントは,しばしばユーザの発言を誤認識し,ユーザの意図と異なる反応をすることがある。この誤りを許せず,音声対話アプリケーションの利用頻度が低下していくことが多い。著者らは,観察調査から,エージェントに対する印象評価が高いとき,誤反応を許す傾向を見いだした。本稿では,キャラクタの印象が,誤反応に対するユーザの許容度に与える影響について検討した。実験では,実験参加者には,さまざまなエージェントと音声対話をしながらクイズ形式課題と端末操作支援系課題をさせ,その後,キャラクタに対する印象の変化やエージェントとしての印象を評定させた。その結果について報告する。
著者
大谷 智子 (東北大学) , 徐 シン ((株)KDDI研究所) , 加藤 恒夫 ((株)KDDI研究所) , 相澤 清晴 (東京大学)