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ファントムセンセーションを利用した空間的情報提示の検証

題目

ファントムセンセーションを利用した空間的情報提示の検証 (Verification of the information presentation in the three-dimensional space using phantom sensation )

概要

人間の知覚の錯覚現象の一つとしてファントムセンセーションがある.ファントムセンセーションとは,触知覚において皮膚上2点の振動刺激を与えた場合刺激が融合し,2点の間の点に振動を知覚する現象である.また,2点の振動刺激の強度比によって知覚位置が強度の強い方に偏ることが知られている.そのため,強度比を変化させることで少ない振動刺激点でも様々な知覚位置を表現できるため,簡単な構造の提示デバイスの開発が可能となる.従来の研究では,皮膚上では離れている足の裏側に2点,両足で計4点の振動子による振動提示を行い,2次元の情報提示を行っている.しかし,ファントムセンセーションを使った立体的な情報提示がなされていない.本研究では,左右の掌に各4点,両手で計8点の振動を提示することで両手間の空間にファントムセンセーションを生起することを検証する.

著者

西 晃生 (東京大学) , 広田 光一 (東京大学)