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VRの利用による車椅子体験シミュレータ

題目

VRの利用による車椅子体験シミュレータ (Wheelchair Simulator using Virtual Reality)

概要

車椅子で段差を越える際に必要な技術を習得する際,通常相当な訓練を要し,後方に転倒してしまう危険がある.VRを利用することでこのキャスター上げ動作を安全に習得できる車椅子体験シミュレータの開発を行い,その有効性を検証した.先の研究によりシミュレータによる訓練効果は実証されたが,長時間の訓練による身体的負担が課題となっていた.そこで本研究では仮想空間提示法の見直しと映像に訓練の助けとなる情報を付加することで効率良く訓練効果が得られるシミュレータへの改善を目指した.本実験では,自分を客観的に見ながら操作できるような横からの映像(横映像)と,車椅子の傾斜角度やハンドリムに加える力を表示するメータ(角度メータ,ハンドリムメータ)を作成し,訓練効果に与える影響を検証した.その結果,横映像にハンドリムメータを付加することで,高い訓練効果が得られることが示された.

著者

鈴木 雄士 (岐阜大学) , 川村 拓也 (岐阜大学) , 大坪 克俊 (岐阜大学) , 山田 宏尚 (岐阜大学)