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事前生成型モバイルAR

題目

事前生成型モバイルAR (Mobile AR Using Pre-generated Images)

概要

本発表では,モバイル型拡張現実感において撮影画像と仮想物体間の幾何学的・光学的整合性を高品位に実現する新たな枠組みを提案する.提案手法では,オフライン処理として,事前に撮影した全方位画像に高品位に仮想物体を合成し,オンライン処理ではユーザの向きに応じて,生成された画像を切り出して提示する.このような方式を用いれば,ジッタやドリフトが生じず,またオンライン処理での実現が難しい高品位な光学的整合性問題の解決手法を適用できる.なお,事前撮影された風景と,実世界の見えが異なる事による不整合が生じるが,広く普及しているカメラ付きモバイル端末においても,画角や画面の明るさの違い等による不整合が既に生じているため,これについては違和感を持たないユーザも多いと考えられる.本研究では,世界遺産である東大寺を舞台に試作システムを用いた一般公開実験を行い,本手法の有効性をユーザスタディによって検証した.

著者

赤熊 高行 (奈良先端科学技術大学院大学) , 大倉 史生 (奈良先端科学技術大学院大学) , 佐藤 智和 (奈良先端科学技術大学院大学) , 横矢 直和 (奈良先端科学技術大学院大学)