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フォトクロミズムによる反射率変調を用いた非平面投影ディスプレイの高コントラスト化

題目

フォトクロミズムによる反射率変調を用いた非平面投影ディスプレイの高コントラスト化 (Contrast Enhancement of Non-Planar Projection Display by Surface Reflectivity Modulation Based on Photochromism)

概要

没入型バーチャルリアリティ (VR) システムで用いられるような非平面投影ディスプレイでは,投影面間での相互反射によって,投影された映像のコントラストが低下してしまう.また,投影に用いるプロジェクタのコントラスト自体が低いという問題もある.そこで我々は,この問題を解決するために,紫外線を吸収すると発色するフォトクロミズムと呼ばれる現象に注目する.フォトクロミズムを起こす物質を投影面一面に塗布し,その投影面に紫外線を空間分割して照射することで,投影面の反射率を空間的に変調することができる.我々は,ラジオシティ法を基にした投影像の相互反射補償と,反射率変調による投影像の二重変調によってコントラストを向上する手法を提案する.原理確認のために試作システムを構築し,画像投影の結果から提案手法の有効性を確認した.

著者

竹田 翔一 (大阪大学) , 岩井 大輔 (大阪大学) , 佐藤 宏介 (大阪大学)