題目
触って楽しむ携帯アプリから実世界での創造性へ (Enriching Children's Creativity through Touch: from Mobile Application to Real World)
概要
タッチパネルを搭載した携帯電話やタブレット端末の普及に伴い,子どもたちがそれらに関わる機会も増えている.画面に触れてスクリーン内のオブジェクトを操るという,その容易で直感的な操作性は,子どもたちの興味を強く引くため,適切な難易度のインタラクションをデザインすることで,子どもたちの考える力を育めるものと考えている.ここで大事なのは,そうしたデジタルの世界でのインタラクションを,デジタルの世界だけに留めず,実世界での創造的活動に結びつけるという点である.「tap*rapへんしん」というiPhoneアプリは,それを目指して開発されたものである.携帯アプリとして子どもに届けると同時に,そのコンテンツの内容を生かした実世界でのワークショップも開催されてきた.この携帯アプリから実世界での創造的活動までの実例紹介を中心に,「触ること」をどうデザインするか議論する.
著者
牧野 泰才 (慶應義塾大学)