題目

手乗りたつまき (Tame Tornade)

概要

「手乗りたつまき」は，恐ろしい，しかし神秘的なイメージもつ竜巻という気象現象を，手のひら上で自在に操る感覚を楽しむことができるVR作品である．体験者は，ブロワファン，振動子，フォトリフレクタを内蔵したグローブ型デバイスを手に装着し，スモーク発生装置を搭載したブース内において稼働させる．すると，手のひら上に擬似的な竜巻が発生する．体験者は，グローブ型デバイスを自由に動かしたり，「あおぐ」ような動作で擬似的な竜巻の規模をコントロールしたりすることで，竜巻を自在に操る感覚が得られる．さらに，ブース下部に設置されたプロジェクタから，「竜巻に巻き込まれるもの」をコンセプトに制作した映像を，スモークへ向けて照射し，同時に，サウンド表現と，グローブ型デバイスに内蔵された振動子の振動を組み合わせることで，竜巻に本来備わるネガティブなイメージを覆す新しい表現をおこない，芸術性を追求する．

著者

中嶋 太一 (北陸先端科学技術大学院大学) , 久留島 寛也 (北陸先端科学技術大学院大学) , 島崎 貴志 (北陸先端科学技術大学院大学) , 石上 将也 (北陸先端科学技術大学院大学)