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コンテンツ鑑賞時の涙を演出・記録するためのセンサとその応用の提案

題目

コンテンツ鑑賞時の涙を演出・記録するためのセンサとその応用の提案 (A Proposal on a Sensor System for Illuminating and Recording Tear Drops and Its Applications for Entertainment)

概要

人は映画や小説などのコンテンツに感動したり悲しんだりなど感情が高ぶることにより,しばしば涙を流す.最近では,ストレス解消などの目的で他の人と一緒に積極的に涙を流す「涙活」と呼ばれる活動も注目を集めている.また,コンテンツ観賞後に,涙を流したシーンについて他者と語り合うことも多い.今回筆者らは,涙を流すというイベントを,演出・記録して他人と共有するための装置として,目の下に貼付けるテープ型の涙センサとその応用を提案する.テープには導電性インクで2本の平行の線が描かれており,滴を介した線間の通電を検出することで,涙の通過を認識する.本稿では,映画観賞後に自身が涙を流したシーンを切り出したリーフレットを作成したり,鑑賞時に涙を光や音に変換して鑑賞者の間でリアルタイムに共有するなど,新たなコンテンツ鑑賞手段のためのインタフェースの基礎的検討について報告する.

著者

三谷 真梨奈 (慶應義塾大学) , 筧 康明 (慶應義塾大学)