題目
瞬時一括提示型HMDの試作と評価 (prototype and evaluation of a head mounted simul-instantaneous display)
概要
時間遅れのごく少ない頭部搭載型ディスプレイでは、ユーザが頭部回転運動を行うと、管面走査による画面の逐次書き換えとこの運動が干渉し、画面が斜めにゆがんで近くされるシアー効果が発生する。回転運動の角速度を考慮して画像に補償を行い、シアー効果を減じることは可能であろうが、シアー角度は回転各速度と画面更新速度の比から求められる理論値より大幅に小さく、しかもユーザによりばらつきが大きいため正確な補償は困難と考えられる。
そこで本研究では、画面を書き換えた後、垂直帰還期間に画面全体を同時に瞬時に提示するタイプの頭部搭載型ディスプレイを開発、試作した。しかし、一瞬提示のため新たな問題点が発覚する可能性が高い。そのため、問題点の模索のため従来のディスプレイとの比較実験を行う。
著者
加藤 巧治 (岐阜大学) , 木島 竜吾 (岐阜大学)