題目
レイキャスティングとフリック操作を用いた三次元物体の操作手法の提案と評価 (Proposal and Evaluation of Three-dimensional Object Manipulation Techniques using Ray-casting and Flick Operations)
概要
三次元バーチャル空間内でのインタラクションとして,本研究では,レイを用いてオブジェクトを操作するような2つの手法Mesh-Grab,Arcball-3Dを提案する.2つの提案手法の機能としては,オブジェクトの姿勢を変更する回転操作,位置を変更する並進操作に加え,回転と並進を同時に扱う操作を実装する.また,それぞれの操作においてフリック操作を実装し,レイのフリック操作によるオブジェクトの慣性移動を実現する.これに既存手法Scaled HOMERを含めた3つの手法に対して,オブジェクトの回転や並進を行う実験を実施した.その結果,提案手法Arcball-3Dが既存手法Scaled HOMERに対し,オブジェクトの回転を行う上で一定の有用性があるという結果を得た.また主観評価では,既存手法Scaled HOMERに対し提案手法Arcball-3Dの方が,操作中に感じる疲労が少ないという結果を得た.
著者
関 一輝 (大阪大学) , カザキス ニコラス (大阪大学) , 間下 以大 (大阪大学) , 清川 清 (大阪大学) , 竹村 治雄 (大阪大学)