題目

座面上の触仮現運動が及ぼす移動感覚の速度知覚変化 (Tactile Apparent Motion on Seat Pan Modulates Perceived Forward Velocity of Self-Motion)

概要

本稿では，簡易な構成ながら自己運動感覚を有効に変化させる手法として視触覚間における感覚間相互作用に着目し，自己運動感覚を誘発する視覚情報に触覚情報を付与した時に知覚される主観的走行速度の変化について調べた実験結果について報告する．具体的には，点群の光学的流動の提示と同時に座席と身体の接触面で触仮現運動を生起させる刺激を提示し，両刺激によって得られる前方への移動速度感覚が刺激の有無によって変調させることができるかについて検証した．

著者

雨宮 智浩 (日本電信電話株式会社) , 広田 光一 (東京大学) , 池井 寧 (首都大学東京)