題目
タイルドディスプレイを用いた遠隔コミュニケーションにおけるカメラ設置方法に関する実験的検討 (Experiment on Caemara Setting for Tele-Communication with Tiled Display Environment)
概要
インターネットを通じて超臨場感な遠隔コミュニケーションを実現するためには,高精細な実映像配信による空間共有が重要と考える.我々は従来研究でタイルドディスプレイ技術に注目し,複数のカメラを用いて居住空間を同時撮影し,ネットワーク経由で遠隔地のタイルドディスプレイに分散転送し,各映像を合成して1 枚の高解像度映像表示を行う環境構築に関する検討を進めてきた.しかし,高解像度映像を生成する際に各映像間の境界部分を違和感の無い形で合成するための調整が必要となるが,撮影用カメラの設置方法によって、その調整自体が困難になる場合がある.本稿では,タイルドディスプレイを用いた遠隔コミュニケーション環境において,複数カメラの設置位置および角度によってタイルドディスプレイ上で合成表示される高解像度映像に与える影響について実験的検討を行った.
著者
江原 康生 (大阪大学)