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再帰性投影技術による車両Aピラーの透明化に関する検討

題目

再帰性投影技術による車両Aピラーの透明化に関する検討 (Study on designing transparent A-pillar by retro-reflective projection technology)

概要

本研究では,自動車走行時における周辺環境の視認性向上を目的として,再帰性投影技術(RPT)を用いた車両Aピラー透明化のためのシステムの設計および実装を行った.
本システムでは,再帰性反射材と拡散版で構成したスクリーンで覆われたAピラーに対して,ドライバの上部にとりつけたプロジェクタにより背景映像を投影することでピラーの透明化を実現している.これにより,従来のシステムで観察者とスクリーンの間に設置していたハーフミラーが不要となり,車両設計における安全規制へ配慮し,運転環境への影響を抑えた.
また,プロジェクタは2台設置することで,ドライバが両眼で観察できるシステムとなっている.実装したシステムを検証し,屋外の太陽光下でピラーを透かして車両周辺環境が視認できることを確かめた.

著者

長谷川 洵希 (慶應義塾大学) , 上間 裕二 (慶應義塾大学) , 羽田 成宏 (株式会社デンソー) , 坂井 誠 (株式会社デンソー) , 稲見 昌彦 (慶應義塾大学)