題目

教育用歯科シミュレータの構築－表情・声かけ・施術の連動－ (Construction of Educational Dental Surgical Simulator)

概要

本稿では，新しい教育用歯科シミュレーションシステムについて説明する．このシステムでは，“医師から患者への声かけ”，“医師による歯の切削”，および“それらに対する患者の表情”を任意の状態遷移図の制御のもと連動させる．これにより，実際の患者に頼ることなく，高いリアリティを有する仮想患者による歯科施術練習の基盤が完成した．将来，歯科医師客観的臨床能力試験（OSCE）などでの利用を目指したい．また，本稿で述べる新システムでは，切削処理はすべてGPU上で計算しているので，旧システムと比較して，エナメル質・象牙質・歯髄などの切削感のリアリティが大幅に向上した．

著者

松葉 直樹 (大阪電気通信大学) , 水篠 公範 (（株）Embedded Wings) , 小枝 正直 (大阪電気通信大学) , 大西 克彦 (大阪電気通信大学) , 登尾 啓史 (大阪電気通信大学)