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多感覚コンテンツの高次感性知覚に影響を与える振動情報の強度ならびに時間特性

題目

多感覚コンテンツの高次感性知覚に影響を与える振動情報の強度ならびに時間特性 (Intensity and temporal characteristics of vibration information responsible for the perceived reality in multi-modal contents)

概要

 マルチモーダルディスプレイの高精細化が進み,視聴覚のみならず,振動をはじめとするさまざまな感覚刺激の提示が可能となっている.視聴覚コンテンツに関しては臨場感および迫真性の規定因が解明されつつあるが,振動も含むコンテンツに関しては,それらの感性評価がどのように変容するのかについて,まだ具体的な検討が少ない.
 本報告では,線路脇での電車通過を収録した振動付き視聴覚コンテンツの(1)振動振幅,(2)振動・視聴覚間の同期ずれを操作し,臨場感および迫真性の感性評価実験を行った.参加者はモーションプラットフォーム上に起立してコンテンツを視聴し評価を行った.
 参加者10名による実験の結果,(1)振動振幅の操作では,臨場感は右肩上がり,迫真性は振幅1倍条件で評価が飽和する傾向をそれぞれ示した.また(2)同期ずれの操作では,振動刺激が視聴覚刺激に先行する場合に各感性評価が向上する傾向が示唆された.

著者

高橋 恵美 (東北大学) , 坂本 修一 (東北大学) , 鈴木 陽一 (東北大学) , 行場 次朗 (東北大学)