題目

音像プラネタリウム方式を用いた視聴覚併用MRシステムにおける移動音の実現 (Implementation of Moving Sound Image in Audio-Visual Mixed Reality System with the Sound-Image Planetarium)

概要

　我々は視覚・聴覚の両方で現実世界と仮想世界を融合する複合現実感 (MR) システムの開発を行っており，聴覚的MRの提示方式として複数の超音波スピーカを用いた「音像プラネタリウム方式」を採用している．先行研究では，同方式を利用した移動音像の実現方法として，複数の超音波スピーカの音を補間する手法を提案した．基礎実験を通して，音像位置に視覚情報 (CG) を重畳描画することで，アトラクションなどで使用するのにも十分な精度を得られることを確認した．本稿では，次なるステップとして，同手法を全天周ドーム型視聴覚併用MRシステムに適用する際の設計指針を構築することを目指す．まず，全天周ドームの音響特性を調べるために，客観評価実験を行い，それにもとづいて複数の超音波スピーカの配置や体験者の立ち位置などの制約条件を求める．その後，主観評価実験を通して，設計指針の有効性を確認する．

著者

中野 亜美 (立命館大学大学院　情報理工学研究科) , 中山 雅人 (立命館大学大学院　情報理工学研究科) , 西浦 敬信 (立命館大学大学院　情報理工学研究科) , 木村 朝子 (立命館大学大学院　情報理工学研究科) , 柴田 史久 (立命館大学大学院　情報理工学研究科) , 田村 秀行 (立命館大学大学院　総合科学技術研究機構)