HOME > プログラム > 協調作業における創造性向上のための対話相手の容貌変化手法の検討

協調作業における創造性向上のための対話相手の容貌変化手法の検討

題目

協調作業における創造性向上のための対話相手の容貌変化手法の検討 (Basic Study on the Effect of Facial Blending on Creativity Enhancement in Cooperative Work)

概要

本研究の目的は拡張現実感によって創造性の一種であるブレインストーミングの能力を向上させる手法の実現である.筆者らはこれまでに,ビデオ通話においてリアルタイムに対話相手の表情を変化させて見せることがブレインストーミングにおける創造性に与える影響を検証し,互いの表情を笑顔に見せることで集団の創造性向上が可能なことを明らかにした.他方,自分に似た顔の他者に高い信頼度を抱くという知見から,相手の顔に自分の顔を合成する手法についても検証したが,創造性は向上しなかった.この理由として顔の合成比率等,相手を「自分に似た顔の他者」と感じるためのパラメータ設定に問題があると考えた.そこで本発表では,適切なパラメータ設計について検討し,効果の再検証を行う.また,自分に似た他者よりも好きな顔を持つ他者に対してより高い好感度を抱くという知見を踏まえ,合成する顔に対する選好が創造性に与える影響についても検証を行う.

著者

中里 直人 (東京大学) , 吉田 成朗 (東京大学) , 櫻井 翔 (東京大学) , 鳴海 拓志 (東京大学) , 谷川 智洋 (東京大学) , 廣瀬 通孝 (東京大学)