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音場とのインタラクションを可能にする音場可視化のための超音波電力伝送手法

題目

音場とのインタラクションを可能にする音場可視化のための超音波電力伝送手法 (Ultrasonic Power Transmission for Sound Field Visualization to Interact with the Sound Field)

概要

空間中の音場を可視化し、音場と直接身体的なインタラクションを行うため、パラメトリックスピーカからの音を電力に変換し、超音波で電力を供給する手法を提案する。パラメトリックスピーカから出力される、指向性の強い音は、一般的なスピーカの音と異なり、反射や遮蔽、拡散など体や物を使った身体的で直接的な操作が可能である。また、音の局所化が可能なため、人の行動の誘導、操作が可能となり、音と人とのインタラクションが可能になる。本研究では、それらの身体的かつ直接的なインタラクションを実際に行うために、音場の分布の可視化によるフィードバックが必要と考え、パラメトリックスピーカからの超音波を電力に変換し、LEDを点灯させることで音の分布を可視化する。超音波を電力に変換し、LEDに給電するために、複数のトランスデューサと整流回路からなる直径約3cmのユニットを2種類提案する。それぞれのユニットは、パラメトリックスピーカからの超音波をスピーカから5m以内の範囲で受音し、電力に変換する。変換された電力がLEDに断続的に供給されることで、音場の可視化を無線で行うことが可能になる。提案したそれぞれの電力変換ユニットの電力変換特性について実験を行い調査する。

著者

木村 健太郎 (東京大学大学院情報理工学系研究科) , 宝珠山 治 (NEC情報・メディアプロセッシング研究所) , 鳴海 拓志 (東京大学大学院情報理工学系研究科) , 谷川 智洋 (東京大学大学院情報理工学系研究科) , 廣瀬 通孝 (東京大学大学院情報理工学系研究科)