Web要旨

Monday, 13 September
9月13日
 

一般発表 13:00-14:20 医療&QOL

座長:坂口 正道(名古屋工業大学)

2B2-1
深部臓器AR表示における体表メッシュ表示の有用性
〇光野 乃祐(大阪医科薬科大学形成外科)、上田 晃一(大阪医科薬科大学形成外科)、片山 美里(大阪医科薬科大学形成外科)、廣田 友香(大阪医科薬科大学形成外科)、塗 隆志(大阪医科薬科大学形成外科)
医療分野ではAR技術を用いて深部臓器データを体表に投影する試みが盛んに報告されているが、深部にある臓器が体表に重なって表示されるため、奥行き認識のずれがしばしば問題となる。解決法として窓開け法等が既に報告されているが、我々は体表データをワイヤーフレームで同時表示する手法で対応している。ワイヤーフレームが体表に正確に重なっている事が深部データ表示位置の正確性の担保にもなり有用と考える。
2B2-2
アイトラッカー搭載型HMDを活用した脳損傷後の視空間性情報処理機能評価
〇大橋 勇哉(芝浦工業大学、国立障害者リハビリテーションセンター研究所)、山本 紳一郎(芝浦工業大学)、河島 則天(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
交通事故や脳卒中などの脳損傷は見えに関する様々な障害を引き起こす.これらの障害は,僅かな損傷領域の差で症状の特性が異なるため,患者ごとに正確な評価が求められる.特に半側空間無視では,視線と頭部の偏向・代償戦略のそれぞれ独立した評価は非常に高い意義をもつ.本発表では開発したアイトラッカー搭載型HMDを活用した評価システムの概要と半側空間無視患者を対象とした計測結果について述べる.
2B2-3
認知症高齢者向け二線吊式VR体験装置のマルチモーダル化による没入感向上
〇松井 尚樹(大阪大学大学院基礎工学研究科)、岩井 大輔(大阪大学大学院基礎工学研究科)、仁木 一順(大阪大学大学院薬学研究科)、佐藤 宏介(大阪大学大学院基礎工学研究科)
現在、認知症治療薬は有効性が低く認知機能低下を抑制しうる非薬物療法の開発が求められている。また、コロナ禍による施設療養者の面会制限に伴うメンタルケアの需要も高まっている。本研究では認知機能低下抑制やメンタルケアに有用なVRシステムの開発を行った。また、VRコンテンツとして昔懐かしい3Dモデルと癒しの動画の2種類を用意し、各シーンに応じた音や香りを放出する機構を導入することで癒し効果の向上を図った。
2B2-4
スタンドアロン型HMDを用いたロボット支援手術の追体験教材
安藤 英由樹(大阪芸術大学)、〇宮尻 拓(株式会社計数技研)、早石 直広(株式会社計数技研)
近年ロボット支援手術の保険適応範囲が拡大され,ニーズが高まっており,熟練者の育成が大きな課題となっている.しかしながら,トレーニングは実際のマスターコンソールを用いるか,高価なシミュレータを導入することが一般的で,腹腔鏡手術のドライボックスといった安価なトレーニング方法が確立されていない.そこで本研究では安価なスタンドアロン型HMDを用いたロボット支援手術の追体験教材について開発を行った.
2B2-5
低侵襲手術における文字または音声呈示を用いた視覚的注意の誘導
〇久山 愛翔(愛知工科大学)、田川 和義(愛知工科大学)、山本 雅也(愛知工科大学)、田中 弘美(立命館大学)
近年注目されている低侵襲手術は,その特性上高度な技術と熟練が求められる.熟練者は非熟練者に比べ周辺視を多用していることが判明している.そこで本報告では,文字または音声呈示を用い,非熟練者の視線傾向を熟練者の視線傾向に近づけるように視覚的注意を誘導する手法を提案する.
2B2-6
VRを用いた高齢者の自律神経活動調整のための基礎的検討:ベースラインを統制した若年健常者での検証実験
〇嶋 彩花(東京大学大学院新領域創成科学研究科)、濵田 佳歩(東京大学大学院新領域創成科学研究科)、二瓶 美里(東京大学大学院新領域創成科学研究科)、中村 美緒(東京大学大学院新領域創成科学研究科)、登嶋 健太(東京大学先科学技術研究センター)、檜山 敦(東京大学先科学技術研究センター)
体内の機能を整える自律神経系は,加齢に伴い交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなり,心身に症状が発生する.本研究ではその治療法として薬物ではなく非侵襲的なVR空間の体験を考え,VR空間が自律神経系に与える影響を定量的に明らかにする.本報告では若年者に対して実施したベースラインを統制し,異なる性質の映像コンテンツを提示した際の交感神経活動への影響について述べる.
2B2-7
AR/VR 看護シミュレータのための馴染みや自然さを考慮した患者モデルの構成方法
〇木村 仁(北海道大学)、小水内 俊介(北海道大学)、コリー紀代(北海道大学)、近野 敦(北海道大学)
看護シミュレータにおいて患者の模擬は体験者の意識に影響を及ぼし体験後のアンケートにおいて頻出の項目となる.人間の3DCGモデルは模型に比べて入手性が良く,AR/VR系シミュレータ開発のハードルを下げうるが,馴染みのない顔立ちや微動だにしない振舞いは少なからず体験のストレスとなる.本論文では,性別・年齢・体格を柔軟に設定可能な身体と,実写ベースで馴染みのある顔を結合し,身体の微動により不自然さの提言を企図した患者モデルの構成方法について説明する.
2B2-8
Designing a Visualization based on Emotion Log with Multiple Aspects of Life Quality
〇金 庭潤(東京大学大学院 情報理工学系研究科)、楊 期蘭(東京大学大学院 情報理工学系研究科)、竹内 俊貴(東京大学大学院 情報理工学系研究科)、鳴海 拓志(東京大学大学院 情報理工学系研究科)
This study proposes a new visualization design that reflects multiple life aspects, by visualizing users’ perceived happiness and stress levels of their daily activities. With the proposed visualization, we expect individuals to develop self-awareness and quality of life.