Web要旨

Monday, 13 September
9月13日
 

一般発表 9:00-10:20 心理

座長:繁桝 博昭(高知工科大学)

2B1-1
鼻部皮膚温度刺激を介した緊張感制御による作業能率向上手法の提案
〇森 万由花(名城大学 理工学部情報工学科)、藤嶋 英治(名城大学 理工学部情報工学科)、柳田 康幸(名城大学 理工学部情報工学科)
作業時の適度な緊張が高いパフォーマンスをもたらすとするヤーキーズ・ドットソンの法則,情動が外部刺激による身体反応の知覚により発生するというジェームズ・ランゲ説,および緊張と鼻部皮膚温度の関連性に基づき,鼻部皮膚の温度制御によって作業能率を向上させる手法を提案する.精神負荷課題のパフォーマンスを調査したところ,適度な鼻部冷却によるパフォーマンスの向上が示唆された.
2B1-2
ジェンダー・アイデンティティが同性または異性のアバターの身体化に及ぼす影響
〇花島 諒(産業技術総合研究所、筑波大学大学院)、大山 潤爾(産業技術総合研究所、筑波大学)
アバターを実際の自身の身体のように感じる身体化には、視覚と触覚の同期や視覚と運動の同期や外見の類似性に加え、自己概念が関わることが示唆されている。本研究では、性別に関する自己概念であるジェンダー・アイデンティティが、アバターの身体化にどのように関わるのかを顕在指標および潜在指標を用いて検討した。
2B1-3
VR空間で提示する視覚刺激の時間速度が体感時間に与える影響の検証
〇小池田 樹(立命館大学 理工学研究科)、神長 伸幸(ミイダス株式会社HRサイエンス研究所)、山田 悟史(立命館大学 理工学部)
人の体感時間は視界に入る物体の移動速度や情報量、タスク等、様々な事象から影響を受け変化する。そして、没入感の高い経験が可能なVRでは、体感時間がより強い影響を受ける可能性がある。そこで本研究では、VR空間における映像刺激に着目し、異なる時間速度を持つ視覚刺激が体感時間に与える影響を検証する。
2B1-4
バーチャルマッサージロボットの動作と形状による心理的効果
〇加藤 優貴(豊橋技術科学大学)、井上 康之(豊橋技術科学大学)、原口 岳丸(豊橋技術科学大学)、田崎 良佑(青山学院大学)、秋月 拓磨(豊橋技術科学大学)、真下 智昭(豊橋技術科学大学)、本名 敦夫(株式会社リッコー)、北崎 充晃(豊橋技術科学大学)
本研究では,VR空間でマッサージロボットの社会的印象に動作(不連続,滑らか)と手の形状(ボール,ロボットハンド,人の手)が及ぼす効果を社会的属性尺度(RO-SAS)で調べた。その結果,マッサージロボットが滑らかな動きをする場合の方が,より有能で暖かく快適であると認知され,ボールエンドエフェクタよりも人の手の方が,より暖かい印象を受けることが分かった。
2B1-5
時間的差異のある複数アバター映像呈示の自己身体認識に対する影響に関する研究
井岡 裕也(明治大学 理工学部)、〇大山 英明(産業技術総合研究所)、岡田 浩之(玉川大学 工学部)、嶋田 総太郎(明治大学 理工学部)
テレイグジスタンス型ロボット操縦において,ロボットの動作の遅延は、ロボット機体に対する自己身体認識を劣化させる.700ms遅延して動作する,実機を模擬したVR空間中のロボットアームに対して,遅延無く動作する予測アームや実機よりも遅延が少ない分身アームを呈示した状態でタスクを行うと,どのように自己身体認識が変化するかを実験により調査した.仮想アームの提示により運動主体感が強化されることが判明した.
2B1-6
バーチャル環境における人とロボットに対する羞恥の共感
〇東畑 健斗(豊橋技術科学大学)、佐藤 徳(富山大学人間発達科学部)、板倉 昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター)、北崎 充晃(豊橋技術科学大学)
他人が恥ずかしい様子を見て自分が恥ずかしいと感じることを羞恥の共感という。人はロボットの痛みにも共感できるが、恥ずかしさに共感するかは明らかになっていない。そこで、ロボットの恥ずかしさについて共感できるかをバーチャル環境で検証した。その結果、人とロボットのどちらに対しても恥ずかしさの共感を示したが,人よりもロボットの方が恥ずかしさが低減していることが分かった。