Web要旨

Wednesday, 16 September
2020/9/16(水)
 

OS 10:30-11:50 MRの未来はいかに!ドクトラルコンソーシアムを通じた未来再考

座長:柴田 史久(立命館大学)

1B2-1
MRの未来はいかに!ドクトラルコンソーシアムを通じた未来再考
〇柴田 史久(立命館大学)、田井中 渓志(奈良先端科学技術大学院大学)、中村 文彦(慶應義塾大学)、廣井 裕一(東京工業大学)、酒田 信親(奈良先端科学技術大学院大学)、奥村 治彦(東芝)、天野 敏之(和歌山大学)
これからの複合現実感領域の研究を担う学生(博士課程進学予定の修士の学生や博士課程前半の学生)を対象に,幅広い研究者からの助言や研究討議を行う機会として,ドクトラル・コンソーシアムを開催する.参加者には,今までに行ってきた研究の成果のみならず,複合現実感の未来についても考えを述べてもらう.発表された考えをもとに,メンターを主体として前向きな議論を行い,参加者が各自の研究を見つめなおす一機会とする.国内での研究交流の更なる活性化につなげるとともに,複合現実感の展望を再考したい.
1B2-2
拡張現実感技術を用いた作業支援に関する課題
〇田井中 渓志(奈良先端科学技術大学院大学)
拡張現実感(AR)技術はさまざまな作業支援に対して有効であることが知られているが,実際,企業や工場ではあまり普及していない.その原因としてARのハードウェア性能やシステム設計の問題など様々ある.私はこれまで,設計時における情報デザインの難しさに注目し,この部分を補助する研究してきた.そこで得られたいくつかの作業支援普及への希望について説明し,今後の作業支援研究について紹介する.
1B2-3
頭部装着型ディスプレイに組み込んだ反射型光センサによる表情認識のための機械学習の検討
〇中村 文彦(慶應義塾大学)
頭部装着型ディスプレイ(HMD)の普及とともに,VR環境に没入するアプリケーションが多数提供されるようになった.このようなアプリケーションにおいてユーザの表情の認識は重要である.本研究では,HMDに組み込んだ反射型光センサによる顔面形状の計測と機械学習を組み合わせてHMD装着者の表情を認識する手法を検討する.また,訓練データの収集を自動化する手法についても検討する.
1B2-4
光線の計測と変調に基づく光学シースルー頭部搭載型ディスプレイによる視覚的質感再現
〇廣井 裕一(東京工業大学 情報理工学院)、伊藤 勇太(東京工業大学 情報理工学院)
光学シースルー頭部搭載型ディスプレイにおいて、現実と視覚的に不可分な質感を再現することは、拡張現実感や視覚拡張を実現する際に重要な役割を果たす。従来のカメラやディスプレイによる計測や提示は、画像化プロセスにおいて実環境の光線情報の一部が失われることに着目し、本研究では眼に入る光線情報を受光素子や空間光変調器を用いて直接計測し変調することで、実物体と同等の質感提示を実現する技術を確立する。