Session

Sept. 12 2019
 

Room B Somato-psychology

Chair:Michiteru Kitazaki(Toyohashi Tech)

5B-01
A study of influence of delay to sense of self-ownership for tool operation
〇Masatoshi Miyaji(Nagoya Institute of Technology)、Kenji Funahashi(Nagoya Institute of Technology)、Koji Tanida(Kindai University)
道具操作の熟練者は道具が自身と一体であると認識し,手足のように感じると表現することがある.本研究ではこれを認知科学分野で研究さている身体所有感の延長として捉え,拡大的身体所有感とよぶ.遅延を伴う実験における知見から,操作系における適切な遅延が道具の特性把握の助けとなり拡大的身体所有感に結び付くという仮説を立て,検証した.適切な遅延が拡大的身体所有感を与え,操作成績を向上させることが示唆された.
5B-02
A fundamental study on controlling the psychological distance from the self with the self avatar
〇Yuji Hatada(The University of Tokyo)、Shigeo Yoshida(The University of Tokyo)、Takuji Narumi(The University of Tokyo)、Michitaka Hirose(The University of Tokyo)
人の思考様式は自己との心理的距離に影響を受けており、たとえ自己が直面する状況でも、あたかも他者が直面する状況だと思うことで感情の制御がしやすくなる。そこで本研究では、分身アバタに自身の行為を代替させることで、ある行為中の自己との心理的距離を調節できるシステムを提案する。その応用先として、過度な緊張がスピーチのパフォーマンスを低下させる問題に着目し、効果検証のための実験を提案する。
5B-03
Research on the occurrence of the sense of ownership using non-human type avatars
〇Yoshimi Honda(Osaka Institute of Technology)、FUMITAKA NAKAIZUMI(Osaka Institute of Technology)
身体所有感とは自分の身体を自分のものだと感じる感覚のことで人型アバタにも身体所有感が生起することが分かっている.人型に留まらず非人間型アバタにも身体所有感が生起することが分かれば非人間型ロボットの直感的な操作インターフェースへの応用が期待される.本稿では被験者の動きを測定し非人間型アバタに対応させ,主観測定,タスク比較等を用いて非人間型アバタに対して身体所有感が生起するのかを検証した.
5B-04
Effects of physical movements by a VR motion platform on user experience (2)
〇Masaya Kuzu(Waseda University)、Tatsuaki Kashiwa(Waseda University)、TAKASHI KAWAI(Waseda University)
本研究では,VRヘッドセットとVRモーションベースを用い,ローラーコースターで傾斜したコースを走行する実験刺激を提示した.物理運動の傾斜角度を一定にした状態で,視覚刺激の傾斜角を変化させた際の心理反応を測定した.結果から,本実験で設定した範囲内では,視覚刺激と物理運動の傾斜角度にずれが生じても,ユーザー体験に消極的な影響を与えにくいことが分かった.
5B-05
Effects of physical movements by a VR motion platform on user experience (1)
〇Tatsuaki Kashiwa(Waseda University)、Masaya Kuzu(Waseda University)、TAKASHI KAWAI(Waseda University)
ヘッドセットとモーションベースを用いて、ローラーコースターに搭乗し傾斜したコースを走行するVRコンテンツを提示した。その際、ピッチ軸およびロール軸の物理運動の有無を条件として、モーションベースによる物理運動が情動価と覚醒度に与える影響について評価した。結果から、視覚刺激と近似した物理運動は、ユーザーの快の情動反応の影響源となり得ることが示唆された。
5B-06
Visual Presentation for Sports Skill Learning
〇Miyashita Fumiya(Tokyo Metropolitan University)、VIBOL YEM(Tokyo Metropolitan University)、TOMOHIRO AMEMIYA(The University of Tokyo)、KEIKO KASAMATSU(Tokyo Metropolitan University)、MICHITERU KITAZAKI(Toyohashi University of Technology)、YASUSHI IKEI(Tokyo Metropolitan University)
本研究では,VR環境における身体運動の伝達に適する視点を調べるため,他者の身体運動を視覚的に確認した後にその運動を再現できる程度について評価した.全身の身体運動を他者及び自身の身体運動として再現した運動イメージの正確さの程度,また手元の運動の再現軌道の精度を計測した.その結果,運動の種類に応じて視点を切り替えて提示する必要があることが示唆された.
5B-07
Integration of visual and auditory signals for spatial localization under VR environment
〇Peizhong Gao(The University of Tokyo)、KEIGO MATSUMOTO(The University of Tokyo)、TAKUJI NARUMI(The University of Tokyo)、TOMOHIRO TANIKAWA(The University of Tokyo)、Michitaka HIROSE(The University of Tokyo)
方向認識のタスクにおいて違う場所を示す視聴覚情報が提示された時のヒトの認知モデルにはmaximum-likelihood estimation(最尤推定モデル)が知られている。本研究では、先行研究で使用されたランダム・ドット・ステレオグラムの代わりにVR空間内におけるオブジェクトを視覚刺激として使用する時のヒトの視聴覚統合特性について検討する。