Session

Sept. 11 2019
 

Room C Display devices & Optics

Chair:Naoya Koizumi(UEC)

3C-01
DESIGN METHOD AND IMPLEMENTATION OF TRANSPORTABLE FULL SOLID-ANGLE IMMERSIVE DISPLAY “MOBILE LARGE SPACE”
〇Hiraiwa Masashi(University of Tsukuba)、YUKI ENZAKI(University of Tsukuba)、HIROAKI YANO(University of Tsukuba)、HIROO IWATA(University of Tsukuba)
本研究では,通常オフィス空間での使用を想定した可搬全立体角没入ディスプレイ”Mobile Large Space”の設定指針を明確化し実装を行った。Mobile Large Spaceは14台の投影用プロジェクタ,4台のモーショントラッキングカメラ,木造の可搬性を持った複合曲面体スクリーンで構成される。本稿では,Mobile Large Spaceの実装における検討事項を明らかにし,実装した没入ディスプレイの性能評価を行った。また,前面投影方式による全立体角実現における課題を明確化した。
3C-02
RGB-UV Projector for Simultaneous Projection of Images and UV Light using a Coaxial Optical System
〇Takefumi Hiraki(Osaka University、The University of Tokyo)、Daisuke Iwai(Osaka University)、Yoshihiro Kawahara(The University of Tokyo)、Kosuke Sato(Osaka University)
紫外光源を用いて、空間分割可能な形で紫外線を投影可能な紫外線プロジェクタは、様々な用途に使用されているが、紫外光投影の機能のみしか持たないものであった。本研究では、画素単位での映像と紫外線の同時投影の実現に向けて、可視光源と紫外光源の双方を同軸光学系で制御可能なプロジェクタを開発する。本発表ではプロジェクタの設計、実装例と、その可視映像、および紫外線パターン投影の性能について確認した結果を報告する。
3C-03
Dynamic Drawing System Towards Color-Forming Fabrication Using Photochromism and High-speed Optical Axis Control
〇Yuri Mikawa(The University of Tokyo)、Tomohiro Sueishi(The University of Tokyo)、Tomohiko Hayakawa(The University of Tokyo)、Masatoshi Ishikawa(The University of Tokyo)
主にフォトクロミズムを利用した発色型描画システムの研究は,任意形状への模様付けファブリケーションとして有用である.従来研究はキャリブレーションが煩雑で,対象の大きさが限定される問題があった.本研究では,カメラ・レーザー同軸の光学システム及びアクティブマーキング法を用いる,多様な形状へのダイナミックな描画手法を提案する.評価実験により,平面対象の運動に依らず高精度な描画を実現することを示した.
3C-04
Design of VR system for unmanned exhibition using multiple PCs
〇Katsuaki Tanaka(Yspace, LLC、Waseda University)、Ko Matsuhiro(Yspace, LLC、Waseda University)、Moeko Hidaka(Yspace, LLC、Keio University)、Goichi Kawasaki(Yspace, LLC)
(同)YspaceではVRを利用した宇宙体験ができるコンテンツの制作を行っている。今回、よみうりランドの月面キッズキャンプに向けて無人運用向けのVR展示用デバイスの開発を行った。一度に複数人が体験できるよう、モニター6枚を2台のPCにて自動で同期しながら表示する仕組みとし、インタラクション用のボタンやLEDと連動させている。本稿では、そのVR展示用デバイスの構成とイベントでの実用例について述べる。
3C-05
A Projection of Omnidirectional Images for Walk-through Applications
〇NAOKI KAWAI(Dai Nippon Printing Co., Ltd.)
複数の全方位画像を用いて実写空間内をウォークスルーする手法が提案されている.全方位画像の代表的な投影法である正距円筒図法では被写体の歪みに起因して再生像が歪む.キューブマップでは直線性が維持されるものの,撮影像が分割され境界処理が煩雑になる欠点がある.本研究では,キューブマップの考え方を拡張することで被写体の直線性と画像の一貫性を両立させた,ウォークスルーに好適な全方位画像の投影法を提案する.
3C-06
Development of wide-field optical see-through HMD
〇Tatsuya Imamura(Osaka Institute of Technology)、FUMITAKA NAKAIZUMI(Osaka Institute of Technology)
映像提示領域が中心視野付近に集中している現状のHMDに対し,その提示領域を拡張させることを考える.本研究では,周辺視野が遮断され,拡張が難しいゴーグル型のHMDではなく,光学シースルー型のHMDを想定する.立体視をする中心視野,左右の周辺視野にそれぞれ投影することを目指す.周辺視野への視覚刺激による影響を検証するため,既存光学シースルー型HMDを拡張し,左右周辺視野に対して投影可能な投影系の設計を行った.
3C-07
The Evaluation of Aberration Correction for Optical See-Through HMD with Wide Conversion Mirror
〇SATORU INUKAI(Gifu University)、Ryugo Kijima(Gifu University)
広視野の光学シースルーHMDの構成の一つとして,拡大鏡を用いて広視野を実現した拡大鏡式HMDがある.しかし,出来上がる像は拡大鏡が持つ収差の影響でボケてしまう.我々は光線空間プロジェクタを用いていかなる収差も補償が可能な理論の提示を行い,拡大鏡として球面鏡を用いた拡大鏡式HMDの収差補償のシミュレーションを行った.
3C-08
Evaluation of resolution performance of retro-optical element by measurement
〇Kenya Ito(Gifu Universe)、Ryugo Kijima(Gifu University)
プロジェクタによる実像結像の途中に再帰透過素子を挿入すると元の実像の対称位置に虚像が観察される(虚像プロジェクタ).しかし解像度を制約する光学素子の性能を計測した例はない.本発表では元の実像とこの虚像をカメラで観察し,両者のMTFを計測,比較することで再帰光学素子の解像性能を評価した.再帰透過素子エアリアルイメージングプレートは,45度入射の場合,26cycle/deg程度まで視認可能であった.
3C-09
Preliminary Experiment of Liquid lens based Dynamic Focusing Projection Using High-speed Projector
〇HONGJIN XU(Tokyo Institute of Technology)、LIHUI WANG(The University of Tokyo)、YOSHIHIRO WATANABE(Tokyo Institute of Technology)、MASATOSHI ISHIKAWA(The University of Tokyo)
本発表ではプロジェクタのフォーカシングに注目する.従来のプロジェクタのレンズは,ダイナミックに焦点距離を制御することが難しかった.そこで,高速なプロジェクタと液体可変焦点レンズを統合したシステムを新たに検討する.今回は本システムに基づく投影によって,異なる奥行きに配置された複数の対象面に,フォーカシングされた像が同時に提示されているように見える実験について報告する.
3C-10
Edible retroreflector with two-layered candy structure for highly reflective and stable against direct attachment on foods.
〇Miko Sato(Gunma University)、Megumi Kaneko(Gunma University)、HIROMASA OKU(Gunma University)
本研究では,飴を材料とする再帰性反射材を2層構造にすることで,食品の直接付与に安定で高反射率な食べられる光学デバイスを提案する.従来の飴を材料とする食べられる再帰性反射材は片面に突起があり,突起に水分を含んだ食品等が触れた場合に溶解により形状が変化し,著しく性能が低下するという欠点があったが,突起を保護するような形で2層構造を実現することが出来たならば,安定した食品への直接付与が可能となる.また,2層構造により,1層目で反射せず透過した光を2層目で反射することで,反射率の向上を期待できる.よって,2層構造の飴を材料とする再帰性反射材を試作し,光学デバイスとしての性能を評価した.