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拡張現実感を利用した体験型脱出ゲームの提案と試作

題目

拡張現実感を利用した体験型脱出ゲームの提案と試作 (Proposal and Development of a Realistic Escape Game using Augmented Reality)

概要

最近,現実で行われる脱出ゲーム(謎解き体験)イベントや脱出体験できる常設型の施設などが登場している.しかしながら,それらにはARを中心に使用した脱出ゲームイベントなどは見受けられない.本研究では,この体験型脱出ゲーム(リアル脱出ゲーム)に注目する.従来のFlashで制作された脱出ゲームでは特定の動作をすると開く宝箱や決まった順番ボタンを押すと開く扉などが設置されている.しかしながら,これらの装置を制作するには多くのコストや時間がかかってしまう.そこでこの問題を解決できるARを利用した体験型脱出ゲームを提案する.本研究では,マーカ自身に操作・工夫することで謎解きに幅をもたせることができる点を考慮してARマーカを使用する.またARマーカを操作することから両手を使用可能にするためARの表示にはHMDを使用する.
評価実験として,2つの体験型脱出ゲームを用意した.実験は,はじめにARマーカを用いない脱出ゲームを行う群とはじめにARマーカを用いた脱出ゲームを行う群に分けてアンケートを実施する.そして,それぞれの群でプレイしていない体験型脱出ゲームを行なってもらい,2つの体験型脱出ゲームの比較アンケートも実施する.これにより,本研究の有用性と今後の展開について考察を行った.

著者

岩峪 和真 (和歌山大学) , 藤田 渓 (富士ゼロックス大阪) , 曽我 真人 (和歌山大学)