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空間記録の現地追体験展示における行動誘発手法の開発

題目

空間記録の現地追体験展示における行動誘発手法の開発 (Induction technique of appreciation action for on-site AR exhibition system of spatial archive.)

概要

本稿では,博物館の収蔵する写真資料や映像資料をその撮影地点から展示物に重畳表示する拡張現実感展示システムの開発に関する報告を行う.本展示システムでは,ユーザのタブレット端末を通した積極的な見回しという鑑賞行動を誘発することで,高い没入感のもとで効果的に背景情報を伝達し展示物への理解を深めることを目的としている.今回は特に歴史的な建築物や土木構造物等の博物館内には展示不能な対象に関して,全天周の写真コンテンツを実風景に重畳して見回すことができるシステムを開発し,ユーザが自発的に様々な発見をしながらも,博物館が伝えたい重要なコンテンツの特定部分をユーザが注視しやすくするための行動誘発手法として,局所的に提示映像の顕著性を高める手法を構築した.この手法により実際に被験者の鑑賞行動を誘発可能なことを実験により検証し,また実証実験により現実的な展示に必要な技術要素を明らかにする.

著者

井村 純 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 荒川 卓也 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 鳴海 拓志 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 西村 邦裕 (東京大学先端科学技術センター) , 谷川 智洋 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) , 廣瀬 通孝 (東京大学大学院 情報理工学系研究科)