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レンズ中心を一致させた多眼カメラによる全天球動画像撮影システムの構築

題目

レンズ中心を一致させた多眼カメラによる全天球動画像撮影システムの構築 (Development of Capturing a Spherical Movie by Multiple Cameras Whose Lenz Centers are Gathered into a Unique Point )

概要

水平方向に360度、垂直方向に180度の全方位から一点に向かってくる光線の輝度を記録した画像は全天球画像と呼ばれる。これを動画像として高解像度で記録する手法が盛んに研究されている。従来研究では、広角なカメラを複数台放射状に並べて配置し、それらの動画像を同期をとって貼り合せて全天球動画像を生成している。だが、その手法では、カメラのレンズ中心が散在するため、奥行方向に近い物体を写すと視差の影響が強くなり、貼り合わせに失敗する問題があった。この問題を解決するために、鏡を使ってレンズ中心を移動させる手法を応用して、複数台のカメラのレンズ中心すべてを光学的に唯一の点に一致させた撮影システムの構築手法を提案する。本論文では、特に隣り合うカメラのレンズ中心を精密に一致させるための手法を提案する。画角を45度、カメラを26台用いて試作したカメラ台と実験結果について報告する。

著者

神原 利彦 (八戸工業大学) , 関 秀廣 (八戸工業大学)