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外装型触力覚提示装置を用いた技能教育手法

題目

外装型触力覚提示装置を用いた技能教育手法 (A Method using Outer-Covering Haptic Display for Tool Skill Education)

概要

本研究では,技能教育における喉頭展開方法を学習者に指導するための,外装型触力覚提示装置(OCHD)を用いた誘導手法の効果を検討する.喉頭展開とは,喉頭鏡と呼ばれる器具を用いて患者の口を開き,気道や声門を確保する医療行為である.OCHDにより喉頭鏡を握る手の甲に触力覚を与え,学習者は自主的に喉頭鏡へ力を加えて動かすため,掌に喉頭鏡の動作力を知覚することができる.これまでに,道具の操作における技能訓練を支援するため,触力覚や視覚を利用する手法が複数提案されている.触力覚を用いた手法では,アクチュエータによって道具を直接駆動するが,学習者は道具を動かさないためその動作力を感じにくい.また,視覚を用いた誘導手法では,学習者はモニタに表示された動作情報に従って道具を動かすが,映像だけでは喉頭展開のような複雑な動作を学習者に正確に誘導することが困難である.本研究では,この2つの手法と比較した評価実験の結果,OCHDを用いた誘導手法によってより高い学習効果が得られた.

著者

YEM VIBOL (筑波大学) , 葛岡 英明 (筑波大学) , 山下 直美 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所) , 太田 祥一 (東京医科大学) , 竹内 保男 (帝京大学)